野良猫を保護する時に必ずやるべき7つの行動

野良猫を保護する時に必ずやるべき7つの行動

外猫を保護する時には準備すべきこと、行わなくてはならないことがいくつかあります。ここではノウハウがない方のために、野良猫を保護する時にすべき必須項目を7つご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

その猫は簡単に捕まるの?

身体を膨らませて威嚇する猫

外猫と言っても様々です。もし人慣れしていない猫の場合、時間をかけて慣らすか、トラップ(捕獲器)を仕掛けるしか手段がありません。ただ捕獲器は単に置いても効果がないだけでなく、ご近所トラブルに発展することも。必ず詳しい方(保険所・保護猫団体など)の協力を求めてください。

一方怪我や病気で動けなくなっている猫や子猫、人慣れした猫などは、比較的容易に保護できます。ここから説明するのは人に慣れている猫、触ることが可能な猫の場合です。

保護する前

石階段のサバトラ白

1.キャリーバッグの用意

猫は弱っていてもいざとなれば全力で暴れます。キャリーバッグの他、段ボール箱をガムテープで止めるなど、頑丈で窒息せず、簡単には外に出られないものならOKです。

洗濯ものを入れる洗濯ネットも便利です。洗濯ネットに入りそうなくらい慣れていれば、猫が余裕で入る大きさの洗濯ネットを用意してもいいでしょう。爪がネットの目に引っかかると破れてしまうこともありますので、比較的丈夫なものを選びましょう。

保護した直後

頭を撫でられるハチワレ

2.保温

元気のない猫や子猫は体温が下がっていることがほとんどですから、ぬるめ(37~38℃前後)の湯たんぽを入れて体温を保ちましょう。

元気な猫の場合は、暑くも寒くもない場所を選んで待機させます。キャリーバッグに布を掛けて目隠しをすると落ち着いてくれます。

3.健康チェック

獣医さんに言い漏らしがないよう、分かる限りの健康状態をメモします。

4.動物病院へ連絡する

動物病院へ連絡し、猫を連れて行っていいか確認します。すぐには対応できないこともありますので、できれば保護する前に連絡するといいでしょう。可能なら保護する日を決めておき、「この日の何時ごろ連れて行く」と予約を入れると確実です。

保護した後

青い靴と見上げる猫

5.病院へ連れて行く

保護したらできるだけ早く病院へ連れて行き、以下のような処置をしてもらいます。

  • 健康チェック
  • ノミダニの忌避剤投与
  • 猫白血病や猫エイズ、その他の伝染病の検査
  • 怪我や異常がある場合はその治療
  • 必要なら半日から数日の入院

治療や行う検査の内容にもよりますが、1万程度のお金の準備も必要です。

6.関係各所への連絡

外猫は首輪がなくても迷子の可能性があります。ですからそれらしい猫の場合は、以下の関係部署に連絡を入れます。

  • 警察
  • 県や市の保健所や動物愛護センター
  • 近隣の動物病院

7.里親捜し

飼い主さんの見つからない猫や明らかに野良猫の場合は、自分で飼うか里親を探します。里親捜しは知り合いのツテから始め、ポスターをお店や動物病院に貼らせてもらいます。そして、

  • 動物愛護センター
  • 保護猫団体
  • ネットの里親サイト
  • SNS

など思いつく限りの場所で協力を仰ぎ、ベストな里親さんを探します。

まとめ

のんちゃん

野良猫保護を簡単に言えば、①安全に捕まえて②病院へ連れて行き③里親(自分含む)を探すという流れになります。しかしそれではあまりに簡単過ぎるので7つの項目に分けてみました。

ただこれでも経験のない方は途方に暮れるかもしれません。そんな時は投げ出さず、抱え込まず、まず動物病院や保健所・動物愛護センターなどに相談しましょう。そうすれば必ず詳しい方につないでくれますので、知恵をたくさん貸してもらえますよ。

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