猫は仲間の死を理解できる?考えられる変化とケア方法

猫は仲間の死を理解できる?考えられる変化とケア方法

同居する猫や犬などの仲間を失った後で、残された猫に「ロス」と思われる行動が見られることがあります。猫は「死」というものを理解することができるのでしょうか?そして喪失を悲しんでいると思われる猫には、どのように接してあげれば良いのでしょうか?

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1.残された猫に見られる変化7つ

寄り添う2匹の猫

明らかに落ち込んだ様子になることも

残された猫の性格や亡くなった仲間との関係性によって、仲間を失った後の行動には差が見られるようです。

仲間がいなくなっても普段通りに生活を続ける子もいれば、明らかに「ロス」と言えるような戸惑いや落胆の様子を見せることもあります。

仲間を失った後に見られる行動や変化には

  • 食欲がなくなる
  • 1日中ぼうっとしている
  • 亡くなった仲間がよくいた場所を探す
  • 鳴き声の変化
  • 飼い主のそばから離れようとしない
  • 縄張り意識が強くなる
  • ご遺体の匂いに強く反応する

などがあります。

猫は「死」を理解するの?

猫が「死」の概念を理解するのかどうかは明らかになっていません。しかし米国動物愛護協会の調査では、同居していた猫や犬などの仲間が亡くなった後で食事量の減少や頻繁に鳴くようになるなどの変化が見られるということが分かりました。

このことにより、猫は「死」がどういったことなのか理解できなくても、仲間がいなくなってしまったということは認識すると考えられます。

匂いの変化に反応する

亡くなった仲間のご遺体の匂いを嗅いだ後、拒否反応を示したり鼻をこすり付けるといった行動が見られることがありますが、「死」という概念は分からなくても仲間の匂いの変化に異変を察することもあると考えられます。

動物にとって嗅覚はとても重要な情報なので、ご遺体の匂いを嗅ぐことは仲間の喪失を受け入れるために必要なプロセスであるという意見もあります。

「いつもと違う」に戸惑ってしまう

猫にとって「環境の変化」は大きなストレスとなるため、残された猫の性格や亡くなった仲間との関係性によっては「仲間の喪失」にストレスを受けることがあるのかもしれません。

もしくは「死」ということがどういうことなのか分からないからこそ、仲間の不在に戸惑って不安を感じてしまうこともあるのかもしれません。

2.喪失に落胆する猫への接し方

窓辺に座る猫

飼い主さんは「いつも通り」にしてあげよう

仲間がいなくなってしまったことに戸惑っている猫に対して、飼い主さんは「今まで通り」の態度で接してあげましょう。

できるだけ環境を変化させることなく、残された猫に今まで通りの生活をさせてあげるようにすると、仲間の喪失という大きな変化に不安を感じる猫を安心させやすくなります。

すぐに新しい仲間を迎えない

仲間を失って戸惑っている間は、新しい仲間を迎えるのは控えましょう。いなくなってしまった子の代わりには誰もなれません。

また、新しい仲間を迎えることが、猫に更なる環境の変化というストレスを与えてしまう恐れもあります。

まずは残された猫と今まで通り遊んであげたりスキンシップの時間を大切にしたりして、猫の気持ちが上向きになる時間を作るようにしてあげましょう。

食欲をかきたててあげる

急性のストレスを感じると、猫は食欲がなくなってしまうことがあります。

引っ越しの際などもいつもの量を食べずに残したり、全く口にしない日が続いたりすることがあります。何日も何も食べない日が続くと、急激な摂取カロリーの減少によって「肝リピドーシス」という疾患を発症する恐れもあります。

食欲がなくなってしまった猫には、トッピングやフードを温めるなど食欲をかき立てる工夫をしてあげましょう。

フード自体をいきなり変えてしまうことも猫にとってはストレスとなるため、今までのフード主体で与えることが重要です。3日以上何も食べない場合には獣医師に相談するようにしましょう。

時間が解決することも

米国動物愛護協会による調査では160家庭において、仲間の喪失の後で行動に変化が見られた猫は、半年以内には今まで通りの様子に戻ったという報告がありました。

飼い主さんが「今まで通り」の態度で残された猫ちゃんとの時間を大切にし、猫ができるだけ安心できる環境を保ってあげるよう意識してあげて、時間が解決してくれることにも希望を持ちましょう。

残された猫ちゃんの体調に異変がある場合には獣医師に相談するようにしましょう。

まとめ

犬にスリスリする猫

猫は単独行動と言われますが、同居する猫や犬たちと信頼関係を築くことも多くあります。今まで親しくしていた相手がいなくなってしまうことは、猫ちゃんにも大きなストレスとなることもあります。

パートナーを失って飼い主さんもお辛いと存じますが、残された猫のためにできるだけ「いつも通り」の雰囲気で接してあげてください。飼い主さんがいつも通りでいてくれると、猫も安心することができるでしょう。

そして落胆する猫との時間を大切にしてあげることで、猫の気持ちが穏やかになるでしょう。あまりにも何も食べない日が続いたり、体調や行動に深刻な異変が見られる場合は獣医師に相談しましょう。

虹の橋に旅立った仲間もきっと、飼い主さんや残された猫の幸せを願っているばすです。

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