1.瞳孔が開いたままになっている
視力が悪くなると、瞳孔が開きっ放しになることがあります。良く観察してみてください。ご存知のように猫の目は明るいところで瞳孔が細くなり、暗いところでは丸く大きくなります。でも視力が落ちてくると瞳孔の大きさが明るさに関わらず変わらなくなることがあるのです。
明るいところでも黒目がちになっていたら、失明の可能性があります。猫はたとえ目が悪くなっていたとしても、生活環境を覚えている為にそれまでと変わらずに暮らすことができるそう。
それでもそれなりのサインはありますので、飼い主さんが早めに気がついてあげる必要があります。
2.目で追わなくなる
ご飯やおもちゃなどを目の前で見せても目で追わなくなったら、視力が低下しているかもしれません。以前はすぐ反応してしていたのに急に無関心になったら、年齢のせいもあるかもしれませんが、目がきちんと見えているかどうかも考慮に入れてください。
愛猫の名前を呼ぶと、毎回ではありませんが飼い主さんの方を向いてくれることがあります。その際に視線が合わない時も注意した方が良いでしょう。飼い主さんの声には反応したものの、どこにいるかが分かっていない可能性があります。
3.動かなくなった
以前と比べてあまり動かなくなった場合も、視力低下が原因かもしれません。目が見えないために積極的な行動ができないのでしょう。大好きな高い場所にジャンプしない、おやつを出しても寄ってこないなどの変化が見られるはずです。高いところから降りるのも怖がって、恐る恐る行動しているかもしれません。
室内をなるべく整理整頓して、猫の障害物となるようなものは置いて置かないように気をつけてあげましょう。家具の位置は変えないのがベストです。視力低下前の配置を保ってあげればそれだけ動きやすくなります。ただ猫の動きの邪魔になるような家具は動かしておいた方が無難です。
壁伝いに歩くようになることも多いので、障害物をなくすと歩きやすいでしょう。
4.驚くことが増えた
目が見えないために突然触られたり、大きな音がしたりすると以前よりも驚きやすくなります。ちょっとした物音にも反応するのは普通ですが、これまでよりもっと敏感になるでしょう。ですから物音には気をつけてあげなければいけません。
飼い主さんが触る時は、事前に声をかけながら近づくなどして驚かさないようにしてあげましょう。なるべく声を出すようにしておくと猫に場所を知らせることができます。目が見えなくても飼い主さんの声が聞こえていれば、安心してくれるでしょう。
5.物にぶつかる
視力が低下すると物に良くぶつかるようになることがあります。愛猫の様子を観察してあげてください。角に勢い良くぶつかると危険です。ぶつかっても平気なように角を保護するクッション材などを設置してあげると良いでしょう。
まとめ
猫の視力低下に気がついてあげられるのは飼い主さんしかいません。普段から行動の様子を観察するようにしてあげてください。猫は不調を隠すのが得意な生き物です。ですからちょっとした変化でも敏感に気づくことが大切。猫と接する時はその時間を楽しむと共に、健康状態のチェックも欠かさないようにしましょう。