1.添い寝する
くっつくのは信頼の証
猫は基本的にひとりで眠る動物です。猫は自分から近い範囲には、本当に気を許した相手でなければ近付くことを許しません。
しかし猫も信頼した相手となら、他の猫と身体を寄せ合うことがあるのです。逆を言えば、逃げたり怒ったりせず身体を密着させているならその相手のことを信頼していると言えます。
ましてや無防備になる睡眠時にも身体を密着させて添い寝をしているのなら、その猫ちゃんたちは相当心を許し合っていると考えられます。
ある日突然添い寝をし始めることも!
私が初めて新入り猫を迎えた後、先住猫と打ち解けたなと安心したのは2匹が添い寝をしているところを目撃した瞬間でした。
最初はシャーシャーウニャウニャ文句を言っていた先住猫でしたが、2週間ほど経った頃に突然添い寝を見せたのです。
2.お互いを舐め合う
猫の「アログルーミング」
猫は自分で身体を舐めて清潔さを保つ「セルフグルーミング」を行う動物です。
猫は自分自身だけでなく、他の猫の身体も舐めてあげることがあります。これは「アログルーミング」といって、猫が相手に親愛の気持ちを伝えるための行動です。
他の猫を清潔にしてあげるという目的の前に、相手の猫に「好きだよ」という気持ちを伝えるための行動であると考えられます。
動物の「舐める」という行動は人間の手の役割りに似ているため、人間が親愛の気持ちを伝えるために相手の身体をなでたりさすったりするような感じに近いでしょう。
自分で舐めにくい部分を舐めてあげる
1の「添い寝」をする際に、お互いアログルーミングをし合うことも多いです。中には相手に近付いた時にまず相手を舐めて、まるで「一緒にいても良い?」とお伺いを立てるような様子のこともあります。
アログルーミングでは、自分自身で舐めにくい部分の耳や頬、おでこなどを積極的に舐めてあげるところが特徴です。
3.一緒に遊ぶ
遊びを通じてお互いを知っていく
「一緒に遊ぶ」というのも猫の親愛の行動です。取っ組み合いや追いかけっこを始めると「ケンカ?」と心配になってしまいますが、飼い猫の場合はそのほとんどが「遊び」であると考えられます。
猫はじゃれ合いや追いかけっこをする中でお互いの関係性を確認し合ったり力加減を学んだりするため、猫同士で遊ぶのは社会的な行動と言えます。
「ケンカ」と「遊び」の違いは?
猫のケンカは「メンチを切る」という様子で、鳴き声で威嚇し合いまさに一髪触発の緊張感があります。
じゃれ合っている時の猫は無言で取っ組み合っていることが多く、時々「痛い!」と相手に伝えるために鳴く程度でしょう。
また本気のケンカの際には全力で攻撃するため、爪を出し本気で噛みます。取っ組み合いをしているときにも相手の猫に噛みついたり飛びついたりしていますが、これはだいたいが力加減をしている甘噛みです。
しかし興奮してつい本気噛みになってしまい、攻撃を受けた猫ちゃんが「痛い!やめて!」と鳴いたり遊びを止めて逃げて行ったりすることも。
まとめ
今日のねこちゃんより:あんじ♂ / 2歳 / キジトラ / 4kg
今回は「猫が心を許した相手に見せる行動」を3つ解説いたしました。
- 添い寝をする
- お互いを舐め合う
- 一緒に遊ぶ
この3つの行動は猫の「親和行動」と言い、親愛の気持ちを相手に伝える行動です。新入り猫ちゃんと先住猫ちゃんにこのような行動が見られたら、お互いが心を許した可能性が高いです。
飼い主さんは焦らずゆっくりいつも通りの対応で、猫たちのペースで仲良くなるのを見守ってあげましょう。