猫によくある怪我や病気の『治療費』はいくらぐらい?

猫によくある怪我や病気の『治療費』はいくらぐらい?

猫への医療も発達して動物病院も多くなりました。ちょっと気になると病院へ行く事ができるようになりましたが、猫の治療費はどのくらいかかるのでしょうか、見ていきたいと思います。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

急性、慢性腎不全

治療中の猫

腎不全は腎臓の機能が75%失われた状態です。高齢の猫に出やすいですが若い猫も油断ができません。腎臓病に罹患すると完治はしないので病気の進行を遅らせる治療方法となります。症状に合わせて食事療法、薬物の投与、輸液などを行います。入院すると一回あたり7万円前後かかる事が多いようです。

誤飲

おもちゃで遊ぶ猫

異物を確認するためにレントゲンを撮ります。胃カメラや手術で異物を除去する場合は猫の身体に手術が大丈夫か血液検査も行うために12〜13万ほど考えた方が良いでしょう。入院はプラスで診療費が発生します。20万前後は覚悟しておいた方がよいかもしれません。

胃腸炎

嘔吐物と猫

血便や下痢、嘔吐などが多いと胃腸炎の可能性があります。胃腸炎の原因は色々ありますがストレスも大きな原因です。症状が悪化して脱水症状が起こってくると危険です。治療は投薬と通院費など3回分で2万円弱かかるでしょう。

心筋症

寝ている猫

心臓の筋肉が正常な働きをできなくなる心筋症も猫に多い病気です。心臓手術は難しいので猫の苦しさを軽くする食事療法、投薬などの対処療法になります。血栓ができると入院になり、入院を含むと7万円前後かかるでしょう。血栓ができた場合は治療までにかかる時間によって予後が変わります。足を痛がったり、片方の足だけが冷たい場合は要注意です。

結膜炎

点眼される猫

あっかんべーをすると見える眼瞼結膜に炎症があると結膜炎になります。感染症、猫同士のケンカ、目のこすり過ぎなど結膜炎になる可能性は多くあります。悪化すると角膜炎になる危険性があります。目の洗浄、点眼、軟膏を塗るなどの治療でおおよそ5千円前後かかるでしょう。

捻挫や骨折

骨折をしてギプスをはめる猫

骨のきゃしゃな猫という動物は骨折をしやすいです。高い所から降りた時に床の状態が悪く捻挫をしたり、食事の栄養が偏っていたり、老齢になり骨がもろくなったりなど原因は多くあります。

入院をすると手術をしないでギブス固定を行った場合5万円前後かかるでしょう。手術を行った場合はもっとかかります。退院した後もギプスなどを噛んで外してしまわないように注意が必要です。かなり長期戦になりますので費用が最終的にどのくらい必要かは定かではありません。

まとめ

獣医師と飼い主に抱っこされる猫

猫によくある怪我や病気の『治療費』はいくらぐらい?についてお伝えいたしました。猫の治療費は病院によって差があります。そして猫への治療方針も飼い主の使える時間と経済力にかかってきます。様々な理由から猫の平均寿命は格段に長くなっています。病気への備えを怠らないようにして出来る限りの対策をしていきましょう。

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