1.時間の長さを認識できる
過去に行われたある実験によると、時間の長さを認識できるという結論が得られたようです。このことは日常生活の中でも計り知ることができます。
猫は留守番の時間が長ければ長いほど、帰宅した飼い主さんに甘える時間が長くなるからです。ちょっとしたことですが、近所に少しだけ買い物に出た時と日中ずっと家を空けた時、もしくは1泊旅行に行った時との反応を確かめてみてください。
きっと反応が大きく異なるはずです。恐らく前者は帰宅してもそれほど反応がないのに対し、後者では玄関までお迎えにくる、スリスリの時間が長いなどの違いがあるでしょう。これは猫が時間の長さを分かっているからこその行動だと結論付けることができます。
2.胃液が出るようになっている
ある猫の専門家の話によると毎日決まった時間にご飯を食べる習慣がある飼い猫は、その時間になると胃液が出るようになっているようです。
胃が胃液で満たされ消化する気満々になっているのにもしご飯が食べられないと、吐いてしまいます。黄色い液体が床に落ちている場合は空腹で吐いてしまったと考えらえれます。
恐らく猫も、ご飯の時間になると胃液が分泌されるため、ご飯が食べられないと胃がムカムカしてくるのでしょう。それで必死になって飼い主さんに催促するのです。
早朝でぐっすり寝ている場合は顔叩きから始まり、鳴く舐めるなどの行動に出ます。それでも起きてくれないと決死のダイブをお見舞いしてくれるのです。
猫にしたら「胃がムカムカするにゃあ!どうにかしてくれ、飼い主!お猫様の一大事にゃぁぁぁぁ」という心境なのかもしれません。
3.タンパク質が関係している
かの東大の研究によると、体内時計の働きにはタンパク質が関係していると考えられています。ただどのようなメカニズムなのかは完全には解明されていないようです。
そこで導き出されるのが、猫は肉食のためタンパク質が良く働くのでは?という仮説です。人間はいわゆるなんでも食べる雑食です。ですから、真性の肉食である猫よりもタンパク質の働きがぼんやりとしている可能性があります。
これはあくまでも仮説であり、科学的な根拠はありません。なんとなく感覚的な理解はできる気がしますが。
4.数秒単位で分かっている!?
デンマーク、コペンハーゲン大学による14頭の猫を対象とした調査では、秒単位で区別できているという結果が出ました。猫をケージに入れ、おやつを使用して時間の長さに関する能力の調査及び訓練を行ったのです。
その結果、3秒差まで区別できるようになったとのこと。中々にして精密です。猫の調査はその性質からやりづらいためにあまり行われていないという実情がありますが、もっと研究できればその驚きの能力が明らかになっていくのでしょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:クロ♂ / スコティッシュストレート / 3.3kg
https://nekochan.jp/photo/detail/16832
猫の時間認識能力は予想以上にすごいことが分かりました。毎日決まった時間にご飯を要求するのに胃液によるムカムカが関係していることが分かった以上、きちんと同じ時間に与えないとという義務感が湧いてきます。
もしご飯の時間を決めているのであれば、あまりに時間をずらしてしまうのは良くないのかもしれません。なるべくムカムカを感じさせないように注意してあげたいですね。