1.グイグイ近寄らない
猫を中心にした半径約2mの範囲には、猫に近い距離から「個人的距離」「社会的距離」「臨界距離」「逃走距離」という4つの領域があると言われています。自分と近くなる「個人的距離」には本当に親しい相手しか立ち入ることを許さず、一番遠い「逃走距離」に至っては見知らぬ者であっても逃げる姿勢を取る距離です。
このように猫には相手に対しての信頼感によって近付いても良い距離感が変わってくるため、こちらから勝手にグイグイ近付くと嫌われてしまいやすくなるのです。猫に好かれる人は自分から近付くよりも、猫の方から寄って来てくれるのを待つ方が多いです。
2.落ち着きがある
猫は非常に臆病な動物なので、安心感のある人が好かれやすい傾向があります。
- 足音がしない
- 急な動きをしない
- 大きな音や声を出さない
- 優しい話し声
猫に好かれやすい人にはこのような特徴があります。オーバーリアクションを取ったり動作が乱暴な方は猫に不安を与えやすいため、猫の前では穏やかな行動を心がけると好かれやすくなります。
3.香料を身に付けていない
猫は自分の身体を場所や人にこすり付け、匂いによるマーキングを行います。猫にとって「その人の匂い」はとても重要な情報なのです。その人独自の体臭を嗅ぐことで「どんな人なんだろう?」と猫たちなりに分析します。
しかし香水や柔軟剤の香りなどの人工的な香料は猫には強すぎるもので、私たちには良い香りであっても猫にとっては奇妙なニオイに感じて不安感を与えやすくなります。猫に会う時には人工的な香りを身に付けない方がお近付きになりやすいと考えられます。
4.「猫語」が分かる
猫は単独行動で気まぐれなイメージが強いですが、まったくひとりぼっちで生きていくわけではありません。群れを作らない猫であっても、仕草や鳴き声などで他の猫とコミュニケーションをする社会性のある動物です。猫は非常に臆病な動物ということもあり、コミュニケーションが取れない相手のことを苦手に感じやすいです。
猫の気持ちが表れるボディランゲージや身体の様子などを知り、猫の気持ちを分かってくれる人は猫に信頼してもらいやすいです。
特に「やめて」「怖い」「イライラ」などのネガティブな気持ちが表れる猫のサインをしっかり理解し、そのサインが出たら距離を取ってくれるような人は好かれやすいです。「やめて」と言っているのに止めてくれない人は、人間であっても恐怖を感じますものね。
5.放っておいてくれる
猫のスキンシップには「軽いコミュニケーションを数回繰り返す」という傾向があります。猫が自ら寄ってきて、少し触れ合うとまたどこかに行ってしまうというような気まぐれさがある交流を行うことが多いです。そのため猫は「しつこい人」がちょっとニガテなのです。
猫が積極的にかかわろうとしてくる時以外の「ひとりでくつろいでいる時」にもしつこくかかわり続けてしまうと、猫に不快感を与えてしまい嫌われやすくなるため注意が必要です。
「猫が苦手な人のようにふるまうと猫に好かれる」などとも言われるように、猫は自分のことをある程度放っておいてくれる人といると心地良く感じます。
まとめ
今日のねこちゃんより:みるく♂ / 3歳 / 白猫 / 5kg
自宅に修理業者の方やペットシッターさん、同居していない家族や友人などが来たときに「猫にやたら好かれる人」がいることを実感することがあります。特別なことをしなくても、猫が自分からゴチゴチ頭をぶつけに行ったり後追いをして回ったりする様子を見せることがあるのです。
その人たちの共通点を考えてみると、男女差はほとんど見受けられず「足音を立てずに歩く人」「話し方が優しい人」が多かったように感じます。また猫のことをあまり気にせず「猫が自分から寄っていった時にかまってあげる」という距離の取り方をする人も多かったです。
猫ちゃんの性格にもよるので一概には言えませんが、今回ご紹介した5つのポイントを意識してみると猫ちゃんに好かれやすくなると期待できます。