飼い主さんの抱っこを拒む理由
「猫は抱っこが苦手」と理解しているつもりでも、全力で拒否されてしまうと悲しくなりますよね。でも安心してください。猫は飼い主さんを嫌っているわけではありません。
猫が抱っこを嫌がるのには、それなりに訳があります。その理由をいくつかご紹介いたします。
1.抱っこよりも遊びたい!
野生界では狩りの時間帯にあたる夕方や早朝は、活発になります。家猫であれば、ドタバタと走り回りたい時間帯です。
このタイミングで抱っこをしても拒まれてしまいます。飼い主さんに抱きしめられるよりも、狩りごっこをして遊びたいのです。
2.抱っこ時間が長い
猫は拘束されることを嫌がります。1度の抱っこ時間が長いと飽きてしまい、何度も同じ手には乗ってくれません。
3.抱き方が気に入らない
抱っこに求められるのは安定感と安心感です。抱き方が不安定だったり、強く抱き締めすぎてしまうと不快に思ってしまいます。
片方の手を猫の脇に入れ、もう片方の手で包み込むように優しく抱くと安定します。肌寒い時期は猫も温もりを求めているので、抱き方を意識するとチャンスが巡ってくるかもしれません。
抱っこ嫌いを克服するポイント
抱き方のコツを掴むとともに、いくつかポイントを押さえることで、少しだけ抱っこが好きになってくれる可能性があります。
子猫のうちから癖をつける
子猫を家族に迎える予定のある方は、幼いうちから抱っこをする癖をつけると良いでしょう。無理強いはせず、毎日ほんの数秒間抱くことを繰り返します。
愛猫のほうから抱っこを求めてきたタイミングに乗ることも、抱っこ好きへと近づけるポイントになります。
愛猫が嫌がったらすぐに解放する
もう少し抱っこしていたいという気持ちを抑え、愛猫が嫌がったタイミングで、すぐに解放してあげてください。
猫が解放を求める仕草はジタバタともがくだけではありません。耳を横に寝せるイカ耳や、しっぽをバタンバタンと叩きつける仕草もそれに該当します。
まとめ
猫は、基本的にわがままな動物です。抱っこも、愛猫の求めるタイミングや好みの抱き方があります。そこに食い違いがあると嫌がってしまいます。
できる限り愛猫が求める抱っこに寄り添ってみてください。今は嫌いでも、将来的には抱っこが好きになるかもしれません。