猫が獲物を狙う場合
①猫の一般的な攻撃手順
猫が獲物を狙う時は警告などしませんが、一連の攻撃様式があるようです。
- ぱっと物陰に隠れる
- 相手の方へ匍匐前進
- まばたきせずにじっと見つめる
- 目は真ん丸で瞳孔が開き気味
- 耳はピンと立ち、前方を向く
- ヒゲも前方
- お尻をあげて足踏みをしつつ飛びかかる
- 飛びかかる直前、一瞬瞳孔が大きくなる
しかしもしこれを人に向かって行っていたら、それはハンティングの的にされているということ。習慣化すると楽しいお遊びでは済まないことが多いので、できるだけおもちゃに気を向けるように仕向けましょう。
猫が人に出会った場合
②猫がその場からいなくなる
猫は相手が嫌ならその場を離れます。しかし猫が争いを避けたのに、人が追いかけるのはよくある話。これでは猫は「狩られている」と感じます。そして最終的に逃げ場がなくなれば②の体勢に入ります。逃走は単に争いを避ける行動ですが、「そこから先はないよ」という意味で、ここではあえて警告の1つとしておきましょう。
③目を見開いて身を潜める
これは猫の防御体勢です。目を見開くのは一瞬たりとも危険を見逃さないため、身体を小さくするのは身を守るためです。そして特徴的なのが以下の行動。
- 壁際に身を押しつけ、できるだけ距離を取ろうとする
- 動きがゆっくり
- 毛を逆立て、耳が寝ている
- しっぽは身体に沿わせている
- ウーッとうなり声を上げ、時々シャーッと威嚇
そして、時々視線を外してあたりをうかがう。これは逃げられる隙間とタイミングを探しているのです。この状態で迂闊に手を出せば確実に強烈なパンチが飛び、血が流れること間違いなしです。
撫でていて噛まれる場合
④お腹を撫でていたら警告なしで突然噛まれた
今の今までお腹を撫でさせてくれていたのに、猫が急に噛んだり引っかいたりすることがあります。「どうして急に?」と思いますが、ここでも猫はきちんとサインを出しています。
- お腹を見せるのを止めて身体を起こす
- やんわり前肢や後肢で手を押し返す
- 目を見つめてニャン!と抗議
困ったことにこの仕草はとても可愛いので、なかなか分かってもらえません。しかしこれこそ警告中の警告です。ぜひぜひ気付いてあげてください。
まとめ
可愛さのあまり、猫の気持ちを考えずに近づいたり手を伸ばしたり。私もつい手を出すので気持ちはよく理解できます。しかし同じことを人からされたらどうでしょう?失礼なヤツだと思いませんか?
猫との付き合いも同じです。猫に攻撃のチャンスを与えてもいけませんし、反撃せざるを得ない状況に追い込んでもいけません。相手の警告や攻撃サインを見落とさずに適度な距離を保つこと。相手が人でも猫でも大切なことではないでしょうか。