乾燥シーズンと静電気の関係
肌寒くなる季節は、猫も人も温もりが恋しくなります。自然とスキンシップが多くなり、幸せな時期です。そんなまったりムードを邪魔する厄介な存在が「静電気」。
なぜ秋から冬にかけて静電気が起こりやすくなるのでしょうか?その理由は、乾燥と摩擦です。
静電気自体は1年中発生しているものの、湿度が保たれる時期は放電しやすい環境にあるので気になりません。
ところが室内が乾燥すると放電が上手くいかずに、静電気が体内に蓄積されてしまいます。猫も人も条件は同じです。そこに触れる、撫でるなどの行為が加わることで、摩擦が生じて"バチバチ"という不快な放電に至ります。
さらに猫は被毛で覆われていることや、日頃からスリスリする習慣があるので静電気が蓄積されやすいという特徴を持っています。
静電気を防ぐ方法
猫は静電気という概念がありません。度々不快な思いをすると、飼い主さんと楽しく触れ合えなくなってしまいます。
愛猫との関係にヒビが入ってしまっては大変です。そこで、静電気を防ぐ方法を5つご紹介いたします。
1.指先で触れない
静電気が発生しやすい条件は、乾燥と摩擦の他に触れる面積が小さいことが挙げられます。乾燥シーズンに猫の被毛に触れる際は、指先ではなく手のひらで大胆に触れると良いでしょう。
ちなみに、猫の鼻は水分を含んでいるので指先で触れても大丈夫です。
2.手の乾燥を防ぐ
猫自身は静電気対策をすることができません。よって、私たち人間の手の保湿を心がけることが大切です。
手の乾燥を防ぐ方法としては、ハンドクリームの活用が有効です。ただし、アロマやキシリトールなどの成分は猫にとって有害です。成分表示を確認してから購入してください。
そしてもう1つ良い方法があります。意外と思われるかもしれませんが、手を洗うだけでも一時的に乾燥を防ぐことができます。猫に触れる前に水で手を洗うだけで良いのです。この方法であれば、安全に愛猫と触れ合うことができます。
3.室内の乾燥を防ぐ
静電気を予防する理想の湿度は50~60%です。冬場は湿度にも気を配り、乾燥を防ぎましょう。室内の乾燥がひどい場合は加湿器を活用すると良いでしょう。(アロマは厳禁です)
もしも加湿器の管理が面倒であれば、室内にタオルや衣類を干す、霧吹きを空中にまくなどの対策をしてみてください。
4.服装に気をつける
冬場はセーターやフリース素材の服が定番になります。これらの素材も静電気を溜めやすい要因。
そこでセーターを着る際は、中に綿素材の服を1枚着る工夫をしてみてください。こうすることで、蓄電をいくらか防ぐことができます。
5.猫を蒸しタオルでケアする
蒸しタオルで愛猫をケアすることも有効な手段です。汚れを落とすことと乾燥対策で、一石二鳥になります。
ただし、蒸しタオルといっても温度は人肌程度に低くしてください。
まとめ
今日のねこちゃんより:蘭ちゃん♀ / 7歳 / ノルウェージャンフォレストキャット
静電気は仕方がないものとして、半ば諦めがちになる方が多いでしょう。でも、諦めないでください。ほんの少しの工夫で予防することができます。
静電気が起こりにくい環境を整えて、思う存分愛猫とのスキンシップを楽しんでください。