1. 老化
人間でも年齢が上がってくると体力が落ちたりして、若い時のようになんでも疲れ知らずにできなくなる場合があります。これは猫にも言えることで、猫も年を重ねると今まで頻繁に行っていた行動の回数がぐんと減ったりすることがあります。
毛繕いにもその兆候が見られることがあり、シニアの猫は若いときよりも毛繕いの回数が減ることも多いようです。また、猫はシニアになると腎臓や心臓の病気にかかるリスクも高くなり、病気による体調不良で毛繕いをする力がないということもあります。
もし猫を長く飼っていて最近、毛繕いをしなくなったなと感じたら、それはシニア期に突入し様々な病気などにかかりやすくなってきたので注意すべきというサインと言えるでしょう。
2. 肥満
猫にとって毛繕いは皮膚を清潔に保つためだけでなく、何の問題もなく普段からケアできるということがストレス面から見ても重要なことと言えます。
しかし、このように心身共に大切な毛繕いも猫が肥満、つまり太ってしまうことにより、毎日の行動として行うのが困難になってしまうことがあります。猫は毛繕いを舐めて行いますが、肥満になると体を曲げたりするのが難しくなり、ケアをしたい場所を舐められないということが出てきます。
このように肥満は猫の毛繕いを困難にするだけでなく、他の病気の引き金になることも多いので予防することが大切ですが、もし太り気味と病院で指摘されてしまったら、やはりダイエットを心がけた方がいいでしょう。
3. ストレス
猫はとても繊細な動物でストレスも溜めやすいと言われています。猫がストレス過多になるとその表情からは読み取ることが難しいですが、行動面などに様々な変化が表れることがあります。
毛繕いに関してもそれは言えることで、猫がストレス過多になっていると毛繕いのし過ぎで毛が抜けてしまうということもありますが、逆に毛繕いの回数が減ったり、もしくは全くしなくなりフケや浮き毛が目立つようになったりするということもあるようです。
理由
猫のストレスを溜めてしまう理由としては、例えば近所で行われている工事の騒音、部屋の模様替え、引っ越し、赤ちゃんが誕生するなどの新しい住人の増加など様々なことが要因となり得ます。体調不良もストレスの原因になりかねません。
もし猫が急に毛繕いをしなくなったなと感じたら、それはこのようなストレスが引き金となっている可能性もあるので、例えば赤ちゃんや小さい子供がいたら猫が触られないで落ち着ける部屋で過ごさせてあげるなど、できる限り猫が安心できる環境を整えてあげて、ストレスを緩和してあげる必要があるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?猫にとっての毛繕いは健康やストレスを判断する上での大切なバロメーターになっているようですね。
そのため、普段からあまりにも頻度の多い毛繕いをしていないか、もしくは毛繕いをしなくなったなどの兆候がないかよく観察することが猫の心身の健康を維持する上でとても大切なことと言えるでしょう。