猫にとって『最高!』の住宅環境とは?ポイント5つ

猫にとって『最高!』の住宅環境とは?ポイント5つ

猫が最高だと思う住宅環境とは、一体どんなものでしょうか。お金に糸目をつけずにポイントをまとめてみました。果たしてどんな環境を猫は喜んでくれるのでしょうか?チェックして行きましょう。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

1. キャットウォークが充実している

キャットウォークで遊ぶ猫

キャットウォークが充実している家なんて、猫はきっとワクワクしてしまうでしょう。自由気ままに気の向くまま、満喫している姿が目に浮かびます。高いところにあるキャットウォークは猫が嫌なことから避難するのにも、下界を観察するのにも最適です。

猫にとって動きやすい動線が考えられていると行き来がしやすく、ひょいひょいと活動できます。猫のためにキャットウォークを設置したい!と考える飼い主さんは多いでしょう。手作りでも作ることができますので、もし可能なら挑戦してみても良いのではないでしょうか。

2. 日向ぼっこスペース完備

日向ぼっこをしながら毛繕いする猫

猫にとって日向ぼっこは大切です。体内時計を整えたり精神状態を整えたりと、重要な役割を果たしているのです。ですから、思う存分日向ぼっこができる住宅環境があれば、一日中そこにいる猫もいるかもしれません。

一般的には、出窓辺りがお気に入りスペースになることが多いようです。クッションなどを用意してあげるとより快適に過ごすことができるでしょう。猫が幸せそうな顔をして日向ぼっこをしている姿は、見る人に幸せを分けてくれます。ぜひ充実したスペースを用意してあげてください。

3. 爪とぎ場所も完備

ポール型の爪研ぎで爪をとぐ猫

爪とぎもとても大切なものです。というか、爪とぎを用意してあげなければ、そこかしこでバリバリしてしまうでしょう。柱や壁が傷つくのを防ぐためにも、猫が思いっきり爪とぎを出来るようにするためにも、きちんと爪とぎ場所を用意してあげてください。猫によって素材や縦横などの好みがあります。猫の好みにフィットした種類の爪とぎと爪とぎ場所を用意してあげましょう。

4. キャットドアで自由に行き来

キャットドアを通って部屋に入る猫

キャットドアがあると飼い主さんの手を煩わさずに、猫が自由に部屋を行き来することができます。猫が色々な部屋に行ってもいい場合、お互いにとってストレスなく、快適に過ごすことができます。ドアを閉めておくこともできるので、冷暖房効率も下がりません。

ひょっこりと現れたり消えたりする猫の様子を楽しむこともできるでしょう。ロックできるタイプのドアならば、例えば留守番中に行動範囲を制限することもできます。便利に使えるのがキャットドアなのです。

5. 滑らない床

お腹を出して床に寝転がる猫

フローリングは快適なのですが…。猫にとっては滑るのが難点です。本来は肉球によってグリップがきくのですが、長毛種の猫では肉球の間から毛が伸びてきます。その毛によって猫がフローリングで滑りやすくなってしまうことがあります。ツルッとなって壁に激突、なんてことも。また、高齢の猫では足腰に負担がかかることもあるかもしれません。

滑らない猫向きのフローリングで足腰に優しい住宅環境は最高!しかも、引っかき傷が付きづらくお手入れがしやすいものもあります。そのような素材を選べば猫も飼い主さんも快適に過ごせること間違いなしです。

まとめ

かんぱち とんとろ

猫にとって最高の住宅環境を整えるには、かなりの費用がかかることでしょう。ですから、なるべく理想の環境に近づけるように工夫していけば良いのです。もちろん、費用をかけられる人はこれでもか!というくらいに整えてしまっても良いでしょう。

でも1番大切なのは飼い主さんの愛情です。たっぷりの愛が最高の環境を整えるのに必須です。惜しまず与えてあげてくださいね!

【獣医師の補足】

ごはんやお水、トイレについて、猫にあった環境を整えてあげるのはもちろん、このような住宅環境が整えば、猫が快適に暮らすことができるでしょう。猫にはさらに、自分だけの安心できる隠れ家を用意してあげる必要もあります。その隠れ家は、猫が入りたい時にはいつでも入れるようにしてあげましょう。

獣医師:木下明紀子

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