室内で飼っていても寄生虫に感染!?
愛猫を迎えたときに寄生虫がいないか検査をして確認し、それ以降ずっと室内飼いをしているから愛猫に寄生虫はいない。そう安心している飼い主は数多くいることと思います。
しかし、猫に感染する寄生虫は猫が安全な室内で暮らしていてもいろいろな方法で寄生してくるので、気をつける必要があります。では、寄生虫はどういった感染ルートを利用して猫の体に寄生してくるのでしょうか。
寄生虫に感染する原因は?
完全な室内飼いをしているのにもかかわらず、気がつくと愛猫に寄生虫がいた!ということは意外と珍しくありません。なぜなら、寄生虫はまずノミなどの他の生き物に寄生し、その生き物が飼い主の服などにつくことによって清潔で安全なはずの室内へと侵入してしまうことが多いからです。
例えば、瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)という寄生虫はノミを媒介して猫に寄生する寄生虫として有名だったりします。他にも、家にネズミやゴキブリがいる場合はそれらに寄生虫がいる場合があり、愛猫が食べてしまうことで寄生虫に感染してしまうことも少なからずあるそうですよ。
また、新しく迎えた猫に寄生虫がいると家にいる全ての猫が感染してしまったり、母親の母乳を飲んだとき子猫が寄生虫に感染してしまったりする、といったケースも多いそうです。
室内飼いでも感染しやすい寄生虫とは?
では、猫に感染する寄生虫はどういったものが有名なのでしょうか。室内飼いでも感染する可能性のある寄生虫を3種類ご紹介します。
1.瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)
猫の寄生虫としてとても有名なのが『瓜実条虫』です。先ほどもお伝えしたように、ノミを媒介として猫に寄生することが多く、白いゴマのようなものがお尻についていたり、猫のウンチに白くて細長いものが動いていることで発見されることがよくあります。
成長すると50cmほどの長さにもなる、とても大きな寄生虫となるそうですよ。瓜実条虫に寄生されてしまうと『下痢』『腸炎』といった症状に悩まされてしまう可能性が非常に高いといえます。
2.猫回虫(ねこかいちゅう)
猫回虫は主に猫回虫の幼体をもっているネズミやゴキブリを食べることで感染するケースが多いといえます。
現代の新しい家では室内にネズミが現れるという機会は少ないと思いますが、ゴキブリは割と見かけることがあると思いますので、感染しないように気をつける必要がありますね。ちなみに、大人の猫は猫回虫に寄生されても重症化することはほとんどないそうです。
一方、子猫やシニア猫の場合は発育不全になったり嘔吐や下痢をしたりなどの症状がみられることもありますので、愛猫が子猫、もしくはシニア猫の場合は、猫回虫に感染しないよう普段から予防しておくのが大切といえるでしょう。
3.猫条虫(ねこじょうちゅう)
他の寄生虫にもいえることなのですが、猫条虫は腸に寄生する寄生虫となります。主にネズミを食べることで感染する寄生虫として知られていて、症状としては『下痢』『嘔吐』『腸炎』などが有名です。
また、猫条虫は頭の部分を腸の粘膜部分に噛みついており、その影響でたくさん寄生されてしまうと腸に穴が空いてしまうこともあり、厄介な寄生虫となりますので注意が必要といえます。
寄生虫への対策法
先ほどもお伝えしましたが、猫を室内飼いしていてもノミやゴキブリ、ネズミなどから寄生虫が感染する可能性が少なからずあります。寄生虫が感染しないようにするためには定期的に駆除薬を使用したり、日頃から予防したりすることが大切となります。
瓜実条虫はノミから寄生することが多いので定期的にノミ駆除薬を使うことでノミだけでなく瓜実条虫の感染も予防できるといえるでしょう。
その他の寄生虫はゴキブリやネズミから感染する可能性が高いので、室内を清潔にする。壁にゴキブリやネズミが侵入するような隙間があれば塞ぐ。といった対策を行えば寄生虫に感染されにくくすることができるといえます。
とはいえ、寄生虫は様々なところから感染してしまいますので、念のために数か月に一度、寄生虫がいないか検査してもらうこともおススメします。予防と定期的な検査。この2つを行うことで寄生虫に感染する可能性をグンっ!と減らすことができるといえますよ。
まとめ
今回は室内飼いをしていても猫に感染する寄生虫についてお伝えしました。寄生虫はノミやゴキブリ、ネズミなどから感染することが多く、他の猫と触れ合うことでも感染してしまう可能性がもあります。ですので、新しく猫を迎えるときはまず寄生虫に感染していないか検査することが大切といえるでしょう。
また、珍しくお尻を地面に擦りつけている。そんな愛猫の姿を見かけたときは寄生虫が原因となってお尻に違和感を抱いているのかもしれませんので、気になる場合は病院で検査をしてもらうことをおススメします。