猫はなぜツンデレなの?
猫といえば「ツンデレ」というイメージが強いでしょう。嬉しそうに撫でられていたかと思いきや突如不機嫌になり、それならと構わずにそっとしておいたら急に甘えだす始末。
完全に猫のペースに振り回されている人間ですが、猫好きにとってはこれが幸せな日常といえます。
そもそもなぜ、猫は「ツン」と「デレ」の差が激しいのでしょうか?そこには猫ならではの理由が隠されていました。今回は猫がツンデレな態度を取る理由を3つご紹介いたします。
1.「誰かに合わせる」という習慣がない
猫は、基本的に単独で生活をする動物です。何をするにも自分を基準に判断し、一日のスケジュールを管理しています。
人間のように、家族の都合や社会全体の流れを意識することがありません。このように誰かに合わせる習慣のない猫は、常にマイペースでいられるのです。
2.人間に依存し過ぎない
猫は狩りのスペシャリストです。本来は、誰かに食料を与えられずとも自力で調達する能力を持っています。
この自立した習性は家猫の遺伝子にも深く刻まれています。ただし、ある日突然野良猫になって生活していけるという意味合いではありません。あくまでも性格上自立しているということです。
要求があれば飼い主さんに擦り寄り、鳴いて訴えます。逆に用事がないときは、思い思いの場所でリラックスして過ごしています。
生活の一部分は人間を頼り、その他は依存しないというのが猫の生活スタイルなのです。素っ気ないように見えてしまうのは、自立した習性が関与しているのです。
3.すぐに飽きてしまう
猫は熱しやすく冷めやすい性格をしています。飼い主さんとの遊びも、スキンシップも数分程度で飽きがきてしまいます。というよりも満足するというほうが適切かもしれません。
猫が短期間のうちにコロコロ気持ちが切り替わるのは、野生の本能が関係しています。狩りをして生きる以上は常に成功する保証はありません。しかし失敗を悔やみ続ければ前へ進むことができず、生き延びることができません。
猫は狩りの結果がどうであれ、終了した時点で気持ちを切り替えます。これが家猫になった今でも、生活の至る部分で顔を出します。やる気満々で遊んでいても、すぐに他のことへと興味が移り、去っていくのが猫なのです。
ツンデレは直らない!
猫のツンデレはいわば個性です。無理やり修正しようとしても直るものではありません。猫と一緒に暮らすからには、『猫に飼われる』覚悟が必要といえるでしょう。
猫と楽しく共存するためには、猫の個性を受け入れ、こちらが合わせるしかありません。上手に合わせるためには次のような配慮が大切になります。
猫の「イヤイヤ」サインに気づく
一緒に何かをしている最中は、常に嫌がるサインが出ていないかを気にかけましょう。猫が嫌がっている仕草の代表例を挙げてみます。
- 耳を横に寝せる(通称イカ耳)
- しっぽをバタンバタンと叩きつける
- 黒目が大きくなる(興奮気味でもある)
- 唸る
これらの仕草が見られたら解放してあげましょう。
程よい距離感で見守る
猫は、人間と常に一緒にいたいとは思いません。しかし、常に関心を持っていてほしいと望んでいます。離れた場所からそっと見守ってほしいのです。
家で仕事をしている最中も、スマホでゲームをしているときも、時々愛猫に声をかけてあげると内心では喜んでくれます。
まとめ
今日のねこちゃんより:ふわり♀ / 1歳 / スコティッシュフォールド
猫はまだまだ野性味が強い動物です。ツンデレな性格も、本能的な行動が背景にありました。良くも悪くも"お猫様"の仰せの通りにするしかないのかもしれません。
しかし、これが猫の最大の魅力であり、一度生活をともにすると猫なしでは生きられな人生へと変わっていくのでしょう。