本当にあった猫の誘拐事件
2019年に富山県にて猫が誘拐されるというおぞましい事件が発生しました。誘拐されたのは、アメリカンカールのオス猫で、ほんの少し外出させたところ、見知らぬ男に連れ去られたと近所の人から飼い主さんへ連絡が入りました。
その後、逮捕された男は「(猫は)死んだので用水路に捨てた」と供述したそうです。
改めて完全室内飼育の重要性を考えさせられる事案ですが、猫の誘拐の魔の手は日常の意外な場面に潜んでいるものです。
大切な愛猫を誘拐から守るには?
猫といえば脱走が心配ですが、まさか誘拐されるなど考えもしないことでしょう。でも、先程の事例のように誘拐されてしまうことがあるのです。
ここからは、大切な愛猫を誘拐から守る方法をいくつかご紹介いたします。
1.完全室内飼育と戸締りの徹底
通常の生活の中では、やはり完全室内飼育を徹底することが重要です。窓越しに外を眺めたり、室内で狩りを模した遊びをすることで充実した猫ライフを楽しむことができます。
そして、戸締りにも細心の注意を払いましょう。猫は学習能力が高いので、窓の開け方や外出する方法を簡単に覚えてしまいます。
猫が外に飛び出してしまうきっかけは、家が退屈だからではありません。外で戯れる蝶や虫、小鳥などの小動物を狩ろうとした結果、気づいたら外に出てしまっていたということが多いのです。
まずは窓や扉の鍵をしっかり施錠することと、場合によってはストッパーを活用することを検討してみてください。
2.動物病院でも目を離さない
動物病院も意外な盲点になることがあります。それは、誰でも自由に出入りができるショッピングモール内の動物病院です。
この手の造りの病院は、ペットコーナー、ペットサロン、動物病院が併設されていることが多く、不特定多数の人が行き交う場所です。
受付や会計時に少し目を離した隙に誘拐される可能性も十分に考えられる環境です。できるだけ愛猫のそばを離れず、会計時にも目を離さないように気をつけましょう。
3.車内に残す場合は必ず施錠する
動物病院を受診する、愛猫も一緒に帰省するなど、猫を車に乗せる機会は多いものです。そして少しの間、車から離れることもあるでしょう。
暑さから守るために窓を開けたり、エンジンをかけたままにするなどの対策をとるかもしれません。ところが、この暑さ対策が誘拐のリスクに繋がることがあります。
窓を開けるのであれば人の手が入らないスペースに留め、エンジンをかけたままにする場合は必ず施錠しましょう。そして、用が済んだら速やかに戻るようにしてください。
人懐っこい猫は要注意!!
猫は本来警戒心が強い動物です。キャリーケースごと誘拐するのはともかく、猫を抱き抱えて誘拐するのは無理があるのではないかと疑問に思うでしょう。
しかし、人懐っこい性格ならばどうでしょう。初対面の人でもすぐに打ち解けられる猫の場合はいとも簡単に連れ去られてしまいます。
そして何より、誘拐犯もそれなりに準備をしているかもしれません。おやつで手懐ける、猫が落ち着くフェロモンを身にまとっているなどの細工をされてしまえば危険です。
まとめ
穏やかな日常の中に、誘拐の危険性は潜んでいます。事例にもあるように、ほんの一瞬の出来事です。ひとりで外出させないことはもちろん、動物病院や帰省などで愛猫と出かける際は目を離さないように気をつけましょう。