1. 表情が穏やか
保護猫を迎え入れたことのある飼い主さんが実感されているのは、「表情の変化」です。保護された直後は不安と警戒で固い表情だったのに、迎え入れた後には表情がほぐれて優しいお顔になることが多くあります。
これは新しい飼い主さんの愛情を受け取ることで「ここは安心なんだ」と、心を許したためであると考えられます。
2. 毛ヅヤが良い
猫の健康は毛ヅヤに良く表れます。良い毛ヅヤを保つには、
- 良質な食事
- 丁寧なブラッシング習慣
- ストレスのない生活
- 健康管理
などが重要です。毛ヅヤが良い猫ちゃんを見ると、ごはんやブラッシング、健康管理などのケアをしっかり行ってもらっているのだなと感じます。愛猫の日々のケアは、飼い主さんの愛情を行動に表すことと言えます。
3. 名前に反応する
猫は自分の名前を覚えます。言葉の音とともに飼い主さんの声を覚えていますので、飼い主さんが呼ぶと強い反応を見せやすいです。飼い主さんだけでなく、動物病院の先生や飼い主さんのお友達などの他人が呼んでも反応する子は「日頃から、たくさん名前を呼んでもらっているんだな」と感じます。
猫は言葉の母音で認識しているようなので、母音を意識して呼んであげると自分の名前を覚えてくれやすいと思います。
4. ひとりでも落ち着いている
そのベッタリな甘え方や行動、分離不安かも?
飼い主さんにベッタリな甘えん坊にゃんこ…一見すると可愛くてタマラナイのですが、もしかすると「不安」によるものかもしれません。
「分離不安」の症状は、飼い主さんと離れることで極度の不安を感じ、パニックで鳴き続けたり自傷行動などの問題行動を起こしたりしてしまう状態のことです。飼い主さんの外出時に過剰なアピールをしたり、お留守番中に鳴き続けたり破壊行動等が見られる場合、もしかすると分離不安の状態になっているかもしれません。
分離不安は猫にも見られるようになった
犬のお話でよく耳にする「分離不安」の症状は、現代の猫にも見られるようになってきたと言われています。完全室内飼いが基本となった現代の猫たちは、野良猫や半野良が普通だった昔よりも飼い主さんとの関わりが濃厚になりました。このような猫の生活環境の変化によって、飼い主に依存してしまいやすくなったと考えられます。
「ひとりで居ても安心」が幸せ
分離不安によって飼い主さんにベッタリになるのは、飼い主さんが好きという気持ちを通り越して「一緒にいないと不安」になってしまっているためです。
愛されている猫ちゃんは、飼い主さんに甘える時間もありつつ、ひとりでも安心してくつろぐことができます。それは飼い主さんが愛猫の生活環境をしっかり整えて、適切な関係性を築いているからです。「ひとりでも安心して居られる」ことが猫にとっての幸せな環境です。
まとめ
今日のねこちゃんより:もーしゃん♀ / 12歳 / サバシロ / 4.2kg
元保護猫たちのビフォー・アフターの写真を見ると、表情が柔らかくなっている子がとても多いです。精神状態によって猫もこんなに変わるんだ!と感動します。動物と人間は言葉で愛情を伝え合うことはできません。
しかし、声の優しさやなでる手のぬくもり、日々の丁寧なケアによって内側からも外側からも猫は愛情に包まれていきます。そうすると、猫の見た目や行動に安心と信頼が表れてくるのですね。