1. 年齢ごとにご飯を変える
猫にも、年齢ごとに身体が必要とする(あるいはあまり必要としない)栄養素がいくつかあります。それによって、各メーカーのフードはだいたい3種類に分けられています。
- 幼猫用(1歳くらいまで)
- 成猫用(1歳から7歳くらいまで)
- 高齢猫用(7歳以上)
猫の長寿化に従い、最近ではさらに上の高齢猫用フードも出てきていますので、年齢が上がるごとに順次ご飯を変えていきましょう。
2. 健康状態に見合ったものを選ぶ
代表的な療養食に、「心臓病用」「腎臓病用」「尿路疾患用」があります。これらは特定の栄養素を低くして、病気の治癒・回復をサポートするためのフードです。
言い方を変えれば、特定の栄養素が欠落しているご飯なので、健康な猫のご飯としては不十分です。療養食を手にする時には必ず医師の指示に従い、不用意に食べさせたり、勝手に与えるのを止めたりしないようにしましょう。
3. メインのご飯は総合栄養食
猫用フードは、それだけを食べていれば栄養学的に問題ない「総合栄養食」と、嗜好性の高い「おやつ」「一般食(缶詰)」に分かれます。
おやつや一般食は、総合栄養食をきちんと食べさせる前提で作られているフードですから、それだけを長期間食べさせていると、栄養不足から徐々に体調を崩して行きます。特に一般食の缶詰はぱっと見だけでは判断がつきません。フードを買う時はラベルをしっかり確認した上で購入しましょう。
4. ドライとウエットを程良く混ぜる
ドライフードにはコストパフォーマンスが良く、少量で効率的に栄養を摂取でき、猫に多い歯石・口内炎を予防するという大きなメリットがあります。対するウエットフードの強みは水分量です。豊富な水分が肥満や腎臓病・尿路疾患・便秘予防に効果を発揮してくれるのです。
つまり、どちらも一長一短あるということ。一方に偏るのではなく、双方のいいとこ取りをするのがポイントです。
まとめ
今日のねこちゃんより:珠来、空珠、珠月♂ / 6歳 / キジトラ / 6.3kg
どんなに良いフードを選んでも、猫に合ったご飯でなければ意味がありません。猫ご飯の選び方の基本は、年齢や病気の有無、フードの種類についてしっかり理解し、折に触れて見直すことです。
そして、その中でできるだけ愛猫に喜んでもらえるような好みのフードを探してあげられれば、飼い主として言うことはありませんね。