1. 薬(獣医さん)に頼る

ムダ鳴きの原因が甲状腺機能亢進症、過剰な威嚇が関節の痛み、粗相が膀胱炎や便秘など、問題行動の原因が病気であることは少なくありません。
問題行動は、まずは動物病院へ相談です。そして、解決に向かわない場合はセカンドオピニオンを考えてみてはいかがでしょう。アロマセラピーや東洋医学など、複数の視点から診てもらうと解決への糸口をつかめることがあります。
2. 気軽に相談できる猫友を作る

「もう嫌だ」と弱音をはくときは、うつ病などの心の病気の入り口に立っている時かもしれません。そのまま進むと感情が暴走し、自分でも思いも寄らない行動(虐待など)をとりがちなケースにつながる場合や、嫌悪感からますます落ち込む悪循環となってしまうかもしれません。
そうなる前に、ぜひ気軽に相談できる猫友を作ってみるのもいいかもしれません。隣近所でなくてもインターネット上でつながりを持つのもよいでしょう。実際に世話をするのは自分でも、いつでも相談ができるならば、まるでチームで飼っているようなものです。できればご近所で見つかると良いのですが、ネットなどで調べるとたくさんの経験者がいらっしゃいます。グチを聞いてもらいつつ、豊富な知恵をお借りましょう。
3. 道具に頼る

ケージ
緊急時の避難場所としてだけでなく、留守中のイタズラや夜中の運動会などにはケージがとても有効です。上手に誘導すれば、中で寝る習慣が付き、夜も人に合わせて寝てくれるようになります。
ただし、「食事時はケージの中に」など決まったルールが必要です。
ペット用防音室
若い猫のムダ鳴きは訓練で治ることもありますが、認知症の夜鳴きは収まることが難しい場合が多いです。どうしても辛いならばペット用の防音室を利用する方法もあります。
夜中に病気の猫を隔離するのは気が引けますが、そういう選択肢もありだと思います。探せばレンタルもありますので、夜鳴きが辛いときに試してみてもいいかもしれません。
4. 猫を人の手にゆだねる

動物病院・ホテル・ペットシッターさんの利用は、疲れ切った心を休ませる選択肢の一つとして有効的に活用できるのではないでしょうか。信頼できる家族やお友達もいいですね。そして「もう限界」という追い詰められた状態なら、里親捜しといった方法もあるのではないでしょうか。
よく最期まで飼わなければならないと言われますが、それは自分の限界ギリギリまで頑張っている人に対して必ずしも絶対ではないことを、心の片隅に覚えておいてください。飼い主には突発的な病気や死、金銭的な問題など、飼えなくなるリスクが付いてまわります。
「最期まで」にこだわらないことで、心が軽くなるならば人の手にゆだねる。それもOKなのではないでしょうか。緊急時ならずとも「次」を考えておくことは、人にも猫のためにもなるものです。
まとめ

猫に限らず、動物を飼うのは大変です。辛いときは誰かに頼ったり、誰かと工夫をしたり、ホテルなどの施設やケージ等の道具を利用しましょう。
そして、どうしても無理ならば次の飼い主さんへバトンを渡すことも考えてみてください。どうか人と猫の双方が幸せになれるよう、周りを巻き込んであなたの「楽」を探っていってくださいね。