ヒゲは語る!!動きで分かる猫の気持ち
「目は口ほどに物を言う」という言葉がありますが、猫はヒゲも本心を物語ってくれます。猫にとってヒゲは生きるために重要なパーツということは有名ですが、本心を語るとはどういうことなのでしょうか?
猫本来のコミュニケーションツールは、ボディランゲージです。ヒゲはそのひとつであり、猫同士はヒゲの動きから相手の気持ちを察することができるのです。ここでは4つのヒゲの動きから、猫の本音に迫ってみたいと思います。
1. 10時10分の角度はご機嫌なとき
猫の機嫌の善し悪しを表情から判断することは、意外と難しいものです。というのも、猫は表情筋が発達しておらず、人間のように豊かな表情を作ることが困難なのです。
そこでヒゲの角度に注目してみてください。猫のヒゲが10時10分を指していたら、最高に気分が良いことを示しています。一緒に遊んでいるときや、声をかけたときにこの角度になってくれたら喜びを共有できているようで嬉しくなりますね。
2. 下を向いているときはリラックス中
10時10分の角度がご機嫌なのに対して、ヒゲがだらんと下を向いていたら心配になりますよね。一見すると元気がないようなヒゲの動きですが、ご安心ください。
猫のヒゲが下を向いているのは、リラックスしているサインです。または睡魔に襲われています。何れにしても、寛いでいる場面で見られる動きになるので心配はいりません。
こういう場面では、遊びに誘っても反応が鈍いでしょう。優しく声をかけたり、そっと撫でてあげたりすると、より一層リラックスすることができます。適度なスキンシップをとるのに最適です。
3. 後ろに寝かせるのは警戒の表れ
猫は警戒心が強く、些細なことでも咄嗟に警戒モードに切り替わります。物音に驚いた、急に触られて驚いたなど、恐怖を感じるとヒゲを後ろに寝かせてしまいます。
ここで、猫を落ち着かせようと急接近するのは危険です。ただでさえ怖いと感じているところに、体の大きな人間がドタドタと近づいてきたらパニックになります。怪我の原因になるので距離をとりましょう。
きっかけとなる出来事に心当たりがある場合は、「ごめんね」と謝罪します。言葉は分からなくても気持ちは伝わります。
ちなみに食事中も基本的にはヒゲが後退します。これは警戒ではなく、大切なヒゲを汚さないように守っているだけなので問題ありません。
4. ワクワクすると前を向く
猫は生粋のハンターです。狩りに見立てた遊びは大好きで、ワクワクする時間でもあります。このように心が弾んでいるときは、ヒゲが前向きになります。遊びに夢中になっているときは、ヒゲが前を向くことが多いでしょう。
しかしその反面、やや緊張気味のときも前を向くことがあるので要注意です。目の前にある対象に危害を加えられないか見定めていることもあるのです。どちらに対する反応なのかは、その場の状況で何となく察しがつくと思います。
まとめ
今日のねこちゃんより:ダウニー♂ / 5歳 / ペルシャ / 3kg
普段は何気なく見ているヒゲも、注意深く観察すると新たな発見があるかもしれません。口数の少ない猫も、ヒゲの動きが盛んで意外とおしゃべりなのだと気づくきっかけになります。
時々、猫のボディランゲージから猫の心に寄り添ってみてください。愛猫との絆がより一層強くなることでしょう。