1. 外敵から身を守れていると安心できる場所を作る
飼い猫であれば野良ではないので、外敵の脅威は感じないのではと思うかもしれませんが、猫は基本的に神経質の動物で、特に身を守るという本能を強く残している臆病な子の場合、家の中でも安心できる場所がないと良質な睡眠を取れないことがあるようです。
猫は大人の猫であれば、大体14時間~16時間も寝て過ごすという非常に良く眠る動物ですが、深く眠っている時間は、どれだけ長く眠っていても1日60分ぐらいしかないのだそうです。
飼い猫であっても、いつも外敵の存在を念頭においた浅い眠りを頻繁に繰り返す、という睡眠パターンを持っています。
安心できるのはこんな場所
そんな猫ですから「外敵から身を守れている」と「安心感」を得られる場所が飼われている環境にあると、より良く眠れるようになります。
例えば、高所や隠れられる場所があると猫は外敵を避けられると感じ安心しますので、キャットタワーや適度な暗さと狭さのあるキャットハウスを設置してあげることも良い眠りに繋がるでしょう。
2. 眩しすぎない環境
猫の目は人間よりも光を取りこみやすい構造になっていて、眩しさについてもより強く感じるようです。そのため、人間には気にならないような人工的な照明なども、猫にとっては非常に眩しかったり眠りを妨げる原因になったりしている場合もあります。
この猫の眩しいという感覚は、眠っているときのしぐさにも表れたりするようで、猫が目を手で覆うような格好で寝ているのは、光を遮るため、また顔を手で隠して外敵から守り安心感を得るため、とも言われているようです。
明るさに敏感
例えば、私たちは寝ているときに照明を少しだけ付けて眠ったりしますが、猫にとってはそのわずかに付けている照明も眠りの妨げになっている可能性もあるかもしれません。
そのため、もしも猫と一緒に寝ている場合は、できれば部屋の照明を完全に暗くするか、もしくは中に入って照明を避けられるハウスを置いたり、眩しいと感じた場合は他の場所に移動したりして眠れるように、寝室のドアを開けておいてあげるなどといった工夫が必要かもしれません。
3. 静かに眠れるようにしてあげる
猫は目だけでなく音に対しても敏感な生き物です。猫は日中ウトウトしていることが多いですが、この浅い眠りは大切な睡眠時間です。なので、お昼寝中もできるだけ起きてしまわないような、静かな環境があることが望ましいということになります。
安眠スペースの確保の配慮
例えば、小さなお子さんがいる家庭の場合、大きな声を出したり睡眠中の猫を触ろうとしたりと、悪気はなくても猫の睡眠を妨げてしまうこともあるようです。このようなことから、もし子供が家庭にいるのであれば、猫が子供を避けて一人で静かに眠れるような場所に、タワーやハウスを設置してあげるということも必要なことかもしれません。
安眠音楽もほどほどに
また、飼い主さんの中には寝入りを良くするために、睡眠時に音楽をかけているという人もいると思いますが、猫と一緒に寝ている場合、音に敏感な猫がなかなか熟睡できない原因になる可能性も考えられますので、一緒に寝るのであれば音楽は切っておいてあげた方がいいかもしれません。
まとめ
今日のねこちゃんより:れお♂ / 8歳 / マンチカン / 5.5kg
いかがでしたか?猫に良質な睡眠を取らせてあげるためには、まず猫の基本的な性格が怖がりで眩しさや音といった五感も敏感である、ということを理解してあげる必要があるようです。
人間と一緒に暮らしている以上、完璧に猫の理想の環境を作るというのはなかなか難しいかもしれませんが、少しでも工夫して猫がよく眠れるようにしてあげたいですね。