野良猫を保護する時に絶対やってはいけないNG行為5選

野良猫を保護する時に絶対やってはいけないNG行為5選

寂しそうな野良猫がいる、ケガをしてうずくまっているなど見て見ぬふりをできない場面があります。保護したいと思うことがあるでしょう。そんな時にやってはいけないNGな行為がいくつかあります。参考にしてみてください。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1. 素手で捕まえる

野良猫と女性

いつも見かける野良猫。何度か顔を合わせているうち仲良くなって。最近はスリスリしてきたり体を触らせてくれたりするようになった。と保護する時、素手で捕まえようとするのは大変危険です。

仲良しになったといっても野良猫は野良猫。警戒心は持ち続けているでしょう。もちろん平気なケースもあるでしょうが、最悪な場合噛まれるなどしてケガを負うことが。

猫が持つ細菌によって様々な感染症にかかることがあります。死に至る可能性もありますので、絶対に素手で保護するのは止めましょう。タオルや捕獲器などを使うのが、猫にとっても人にとっても安全です。

2. すぐに先住猫に会わせる

こちらを見る猫

保護してすぐ、先住猫に会わせるのは避けなければいけません。なぜなら野良猫は高確率で寄生虫やノミ、ダニ、感染症などを持っているからです。先住猫に移る可能性、大です。飼い主さんにも害を及ぼすかもしれません。

保護した際は一旦隔離し、必ず動物病院へ連れて行ってください。そこで寄生虫や感染症などの有無を確認して貰いましょう。そして適切な治療を行なってから、先住猫と会わせる手順をふみます。

またいきなり会わせることで2匹の関係がうまくいかないこともあるのです。お互いの存在を薄々感じて、興味を持ち始めたら会わせるのがスムーズです。そのような面からも保護してすぐの対面は避けましょう。

3. 飼い主がいないか確認しない

子猫

野良猫かと思ったら実は飼い猫だった。こんなこともあります。首輪やマイクロチップなど飼われているという証明がない場合、罪に問われる可能性は低いものの、注意しなければいけません。ですから飼い猫ではないかの確認が必要です。

最寄りの警察や保健所で迷子猫の届け出がでていないか確認しましょう。また動物病院でマイクロチップがないか調べて貰うことも大切です。

4. 牛乳を与える

遊ぶ子猫

特に子猫を保護した時にやってしまいがちなことです。牛乳は下痢を起こさせてしまう可能性があります。体力の落ちている猫がお腹を下すと死に至ることも。牛乳ではなく与えるなら猫用のミルクを与えましょう。

5. むやみにお風呂に入れる

汚れている猫

野良猫は体が汚れていることが多いです。ですのでお風呂に入れたくなってしまうのですが…。体力が落ちているところに見知らぬ場所、人とストレスフルなお風呂。加えて濡れたことでの寒さとなるともう猫にとっては大変な騒ぎです。

汚くても我慢してまずは動物病院に連れて行ってあげてください。そこで猫の体力を考慮してお風呂に入れるか相談してみましょう。

まとめ

野良猫たち

野良猫を保護することは素晴らしい行為です。1匹の猫の命を救うことになるのですから。ただ注意点がいくつかありますので、保護したことで困ることがないようにしてください。せっかくの行為が嫌なものになってしまっては、元も子もありません。

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