まるでストーカー!!猫が飼い主さんを追う理由
「犬は人に付き、猫は家に付く」はもはや古い考えです。猫は住み心地の良い環境だけにこだわるのではなく、飼い主さんへ強い関心を持ちます。そして、深い絆で結ばれるのです。
中には飼い主さんが好きなあまり、まるでストーカーのように付け回す猫がいます。人間がストーカーと化す現象はゾッとしますが、猫の場合は癒しと愛おしさを感じるものです。
猫はなぜ飼い主さんを追いかけて歩くのでしょうか?その理由をいくつかご紹介いたします。
1. 飼い主さんはお母さんだから
飼い主さんが愛猫を我が子のように思うのと同様に、猫も飼い主さんをお母さんのように思っています。
家猫は野生の猫のような独立はしません。だから年齢を重ねても子猫気分が残り、母のように慕う飼い主さんの後を追いかけて歩くのです。
2. 甘えたい・構ってほしい
愛猫が自分のことを母猫のように思ってくれたら嬉しいですよね。ちょこちょこと後をついできてくれることに愛おしさを感じ、自然と優しく撫でたり構ったりするでしょう。
これが習慣化すると、甘えたいときや構ってほしいときに追いかけるようになります。適度な留守番が問題なくできるのであれば無理にやめさせることはありません。
後をつけられても忙しくて遊んであげられないという場合は、優しく声をかけてあげるだけで十分です。飼い主さんが関心を持ってくれていると分かるだけで安心できるのです。
3. ご飯がもらえる
ご飯が目的と思うと少々切ない気もしますが、悲しまないでください。それだけ飼い主さんがしっかりとお世話をしているということなのです。
食事時に、飼い主さんの後をついて行けばご飯がもらえるというのは、猫にとっては大きな幸せです。これが転じて、飼い主さんをストーカーすることで良いことがあると、密かな楽しみになるでしょう。
4. 飼い主さんを信頼している
猫は元々警戒心が強い動物です。親しくない相手について歩くことはありません。飼い主さんを心から信頼しているからこそ、母猫のように慕うことができ、素直に甘え、ついて歩くことができるのです。
余談ですが、虐待に巻き込まれる外猫は警戒心がないのではありません。猫が好むご飯やおやつを使った巧妙な手口で警戒心を緩ませるのです。生きていくため、愛する我が子を育てるために食べなければと思う猫の気持ちを利用する卑劣な犯行です。
5. 飼い主さんの行動が気になる
猫はとても好奇心旺盛な動物です。飼い主さんが生活する人間社会には不思議なことがたくさんあります。
掃除機というやかましい天敵も潜んでいますが、家庭にあるものや飼い主さんの行動が気になってしかたありません。"どこへ行くのだろう?"、"これから何が始まるのだろう"と、飼い主さんの後を付けずにはいられないのです。
分離不安にだけは気をつけて
可愛らしい猫のストーカーですが、一つだけ気をつけてほしいことがあります。それが「分離不安」です。
飼い主さんと片時も離れられず、少し姿が見えないだけで不安になってしまいます。不安が強くなると体調不良やイタズラの頻度が増してしまいます。
適度に距離を取り、ひとり遊びにも慣れさせておきましょう。その分、思う存分甘えて良い時間を作ることで安心することができます。
まとめ
新型コロナウイルスの影響で、飼い主さんが自宅で過ごす時間が長くなると猫も甘えやすい環境になります。愛猫によるストーカーに癒された飼い主さんも多いのではないでしょうか?
嬉しい半面、元の生活に移行したときに分離不安になる猫が出てしまうのも不安要素です。特に支障なく生活しているのであれば無理にやめさせる必要はありませんが、気になるようであれば、適度に距離をとることも意識してみてください。