1. 動線を変更
その場所の先に行きたい場所(窓など)があって、たまたま通り道になっているケースです。
この場合は、家具の配置替えをするか別の場所にタワーや棚を設置して、目的地へ行くためのルートを作ってあげましょう。おやつなどで誘導すれば、すぐに新しい道を覚えてくれますよ。
2. フードやゴミを漁れなくする
これをするのは若い猫がほとんどですが、フード置き場へ無理矢理行こうとしたり、台所の流しで生ゴミあさりをしたりするケースです。フードの場合は、扉があってステップのない場所にしまえば問題解決です。
生ゴミの場合は、魚や肉系のゴミが出たらすぐ処分すること、台所から離れる時は常に流しをきれいに保ち、匂いで興味を引かせないことです。ゴミあさりは、年齢と共におさまる傾向がありますので、しばらくの間我慢です。
3. 他の運動場を作る
身体能力が高く、ところ構わず登って行くケースです。高いところ好きは猫の習性でもありますが、運動不足が原因でもあります。
ですから、思い切り上下運動のできる場所を確保してあげましょう。自由に登って楽しめる場所があれば、怒られる場所にはわざわざ行かないものです。
4. 別の場所をプレゼント
その場所で昼寝をする、あるいは、同居猫とケンカをしたりお客様が来たりするとそこへ逃げて行くといったケースです。
もし猫がお昼寝場所にしているのなら、その場所をプレゼントするか、同じような条件、たとえば日当たりが良いなどの別の場所に行けるようにするといいでしょう。
緊急時のシェルターにしている場合は、そこを提供するか、別に安心して隠れていられる場所を用意するのがベストです。
5. 乗ったら降ろす
食べ物が欲しい時、テーブルなどに乗って主張するケースです。この場合は、そこにいても何も出てこないと学習させるに限ります。
まずテーブルに乗ったら、すぐに抱いて降ろしましょう。再度登ればまた降ろし、繰り返しそこは猫の場所ではないと教えます。そして、降ろしたタイミングで「お座り」をさせ、お座りしたらおやつを出します。我が家ではこの方法で、食卓に伸び上がることはあっても、上には乗らなくなりました。
もっとも、これには伏線があります。普段から食べる前にはお座りをさせ、お座りと食事をワンセットにしました。その結果、猫たちは食事をもらうにはお座りが効く、とすぐに覚えてくれたのです。
まとめ
猫との生活で利害関係のぶつかり合う場面がたくさん出てきます。猫からすれば、「そこへ行くのは当然の権利なのに」と思っていることでしょう。
猫によってはしつけることも可能ですが、手間も時間もかかります。それより、猫がその場所に行きたがる理由を探ってみませんか?きっともう少し楽な解決方法が見つかるはずですよ。