1.素早くキャリーに入れる練習
避難が必要な場合、一分一秒でも早く安全な場所に避難することが重要です。そのため、猫ちゃんをスムーズにキャリーバッグへ入れる練習をしておきましょう。災害時には猫ちゃんも恐怖で興奮していると予想されますので、冷静かつスピーディーに行うことがポイントです。
余震に備えてケージやキャリーに入れておくと安心
地震が起きた際に避難が必要ない場合も、猫ちゃんをハードタイプのキャリーやケージに入れておくと安心です。余震で窓ガラスが割れてしまうと猫ちゃんの脱走の恐れがありますし、ハードタイプのキャリーやケージ内に入っていれば、家具家電の転倒から猫ちゃんを守ることができます。
2.ハーネスに慣れておく
避難する際にハーネスを着用しリードでキャリーに接続しておくと、猫ちゃんが不意に飛び出して脱走してしまうのを防止することができます。ハーネスは着用に慣れておかないと嫌がってしまうことが多いので、日頃から猫ちゃんにハーネスに慣れさせておくと安心です。
リードの絡まりに注意
キャリーバッグにはリードを繋いで脱走防止できるタイプのものもありますが、注意したいのは中で猫ちゃんにリードが絡まってしまうことです。リードが絡まって首が締まってしまうと大変危険なので、リードが安全にハーネスやキャリーに接続できるのかを確認しておきましょう。
洗濯ネットを活用する
ハーネスに抵抗感のある子は、洗濯ネットに入れてキャリーへ入れると脱走防止になります。日頃から動物病院へ連れて行く際に、洗濯ネットを活用されている飼い主さんも多いですね。ハーネスが無理な場合は、猫ちゃんが入る程度の大きさの息苦しくない洗濯ネットも併せて用意しておくと安心です。
3.備蓄や持ち出し用品のチェック
避難が必要になる場合のために、持ち出し用品のチェックもしておきましょう。マンションにお住まいの方や自宅が安全である場合など、避難せずに自宅で生活を続けられる可能性もあるため、普段から備蓄を行っておくことも大切です。
- 非常食
- 飲み水と容器
- ポータブルトイレ
- ポータブルケージ
- 猫砂
- 持病の薬
など、持ち出し用と備蓄をそれぞれ確認しておきましょう。同時に、フードやお水の品質も定期的にチェックしておきましょう。お水は軟水を用意しておきましょう。硬水はミネラル過多となり、猫ちゃんの内臓に負担がかかる恐れがあります。
また、
- タオル
- ダンボール
などの備蓄があると防寒に役立ちますし、これらをキャリーやケージに被せると猫ちゃんが安心しやすくストレスの軽減にもなります。特にタオルはいろいろな用途で使えますので、5~10枚ほど備蓄しておくと安心です。飼い主さんが使い古したタオルを猫ちゃん用に取っておくのも良いですね。
フードの備蓄は1週間分
ペットフードの配給が行われるのは災害から1週間後以降と言われています。災害の被害やお住まいの地域によってはもっと遅れてしまう恐れもありますので、猫ちゃんの非常食と飲み水は最低でも1週間分は用意しておきましょう。
持ち運び可能なトイレとケージ
普段使用しているケージやトイレを避難所まで持っていくのは大変ですので、折りたたみ式のポータブルなトイレやケージを用意しておきましょう。これらはネット通販でもいくつかの種類が販売されています。
いつもシステムトイレを使っている場合は、ポータブルトイレ用におしっこが固まるタイプの猫砂も用意しておきましょう。ちなみに、猫砂は人間の非常用トイレにも活用できますので、余裕を持ってストックしておくと便利です。
4.猫+荷物を持ち運ぶ練習
猫ちゃんの入ったキャリーは結構重たいので、猫ちゃんと猫ちゃんの持ち出し用品、そして飼い主さんの持ち出し用品も全部持ちきれるかを確認しておきましょう。
特に多頭飼いをされている場合は猫ちゃんたちだけでも大移動となるため、少々お値段は張りますが多頭用キャリーがあると負担が少なくなるでしょう。
最優先は逃げること
持ち出し用品も大切ですが、最も重要なのは飼い主さんと猫ちゃんが安全に避難することです。とにかく優先したいのは、猫の入ったキャリーを持って飼い主さんが素早く逃げられるかということです。持ち出し用品は最低限にして、重くなり過ぎないようにしましょう。
まとめ
今回は、室内で行える猫ちゃんの防災訓練についてご紹介しました。地震や台風などの自然災害に加え、突然の火災などにも日頃から備えておきたいところです。
- 素早く猫をキャリーに入れる練習
- ハーネスに慣れておく
- 備蓄や持ち出し用品のチェック
- 猫と荷物を持って逃げる練習
以上の4つを日頃から行い、いざという時に猫ちゃんの安全を守れるように訓練しておきましょう。