猫が急な飛び出しをする心理と防止策3つ

猫が急な飛び出しをする心理と防止策3つ

ドライブ中にいきなり猫が飛び出してきて肝を冷やしたことのある方も多いかと思います。車が走ってくることが予測できそうなのに、なぜ猫は車道に飛び出してきてしまうのでしょうか?今回は猫が車道に飛び出してしまう理由と、猫と接触事故を起こさないための心得を解説いたします。

猫が急に飛び出してしまう理由

横断歩道と猫

活発な時間帯だから

猫との接触事故が多いのは夜間です。猫は特に夕方と明け方に活発になる習性がありますので、夜間に活発に活動していて道路への飛び出しが増えると考えられます。

そして、日が暮れるとドライバーさんの視界も悪くなるため、夜間は車道に飛び出してきた猫に気付きにくい、ということも猫との接触事故を引き起こす原因の1つです。

視力が良くないから

猫は暗闇でも物を見る能力は高いのですが、もともとの視力が良くありません。そのため、スピードを出して走って来る車やバイクなどに対応しきれないということも猫が車等に接触してしまう原因の1つです。

猫にとっては「車道は危ない」ということを理解するのは難しいため、たまたま歩いていたら車道だった、ということもあります。

何かに集中していて車に気付かなかったから

猫は冷静な状態と興奮している状態との差が激しいため、何かに集中して興奮状態にあると周りが見えなくなりやすい動物です。猫は根っからのハンターですので、気になるものがあると一点集中して追いかけます。そのため、何かに気を取られて追いかけてしまって思わず車道に飛び出してしまうことがあります。

猫が車を避けられない理由

道路にいる黒猫

猫はあんなに身体能力が高いのに、どうして車を避けることができないのでしょうか?それは、猫が強い恐怖を感じた時に起こる仕組みに原因がありました。

猫は強い恐怖を感じると硬直する

猫は驚いたり強い恐怖を感じると、硬直して動けなくなる習性があります。これは「死んだふり」のようなもので、身に迫った危険に対して身を硬直させて動かなくなることで回避しようとする防衛本能の1つです。

動物病院で診察台の上に乗せた途端「借りてきた猫」状態になって硬直してしまうのもこのためです。いきなり迫って来る車の強いライトにびっくりしてしまい、身体が硬直して動けなくなってしまうことで車に衝突してしまいます。

猫との接触事故を防ぐ心得

夜の運転

猫との接触事故を防ぐために、ドライバーさんにぜひ意識していただきたいことが3つあります。

1.スピードを出し過ぎないこと

まずはスピードを出し過ぎないことです。これは猫だけではなく、自転車や人が飛び出してきてしまったときにも事故を回避する重要な注意点ですね。何があっても事故を回避できるような運転を意識していただきたいです。

2.「飛び出てくるかもしれない」と意識する

「猫が飛び出してくるかもしれない」と頭の片隅で意識しながら運転することで、猫が突然飛び出してきた際にも回避しやすくなります。ドライバーさんの少しの意識で、猫との悲しい接触事故を防ぐことができます。

3.夜間の運転時は特に用心する

猫は夜間に、特に夕方と明け方に活発になる習性がありますので、夜間のドライブは猫の飛び出しに注意してください。夜間は視界が悪く猫の存在に気付きにくくなりますので、スピードを出し過ぎず安全運転でお願いします。

まとめ

バッグに入る猫

現在は猫の完全室内飼いの意識が高まってきましたが、まだまだ野良猫や地域猫は多く存在しています。ドライバーさんが悪いわけでも猫が悪いわけでもありませんが、道路に猫ちゃんの遺体があると悲しい気持ちになってしまいます。

また、猫との接触事故でさらに交通事故を引き起こしてしまう恐れもありますので、ドライバーさんにはぜひ人や自転車だけではなく猫への注意もしていただきたいなと願います。

  • スピードを出し過ぎないこと
  • 猫が飛び出すかもしれないと意識すること
  • 夜間は猫の飛び出しが増えるので注意すること

以上の3つに気を付けて、猫への愛のある運転をしていただければ幸いです。

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