獲物?
猫が細かいものをはっきりと認識するための視力は、人間の10分の1ほどと言われています。しかし、その代わりに動体視力はとても優れているため、素早い動きであれば正確に認識することができます。
テレビの画面に向かって、「猫パンチ!」なんてこともありますよね。テレビの中で勢いよくジャンプしている猫や、ちょこちょこと動いている猫の姿は、獲物に見えるのかもしれません。狩猟本能が刺激され、捕まえようとしているのでしょうね。
猫だと認識している?
猫の色覚は人間とは大きく異なります。猫の目に映っているテレビの映像の色味は、薄く、淡い色調になっているのです。
また、細かい映像は、輪郭がぼやけ、はっきりと見えていない可能性があります。それでも、たくさんの猫が登場する、特定の番組には興味を抱く猫が多いようです。「猫」と認識しているというより、鳴き声や奇妙な動きに反応しているのかもしれませんね。
得体の知れない物体?
テレビの映像は30枚ほどの静止画を組み合わせて、1秒間の映像になっています。人間の動体視力はこの枚数で作られることで、滑らかな映像として見ることができるのです。
しかし、猫は人間より優れた動体視力を持っているため、30枚で作られた映像ではカクカクとしたぎこちない映像となってしまいます。そのため、「何かよくわからないけど、奇妙な動きをする物体」に見えている可能性も。
我が家の猫も、不思議そうに目を見開きじっと見つめています。得体の知れない物体の素早い動きに興味を示し、「あれは何だろう?」と思っているのかもしれません。
まとめ
今日のねこちゃんより:すず、かい♀ / 1歳 / 黒猫 / 5kg
いかがでしたか?猫は「テレビの中の猫」をどう思っているかについて考えてみました。食い入るように見つめる猫もいれば、まったく興味を示さない猫もいるでしょう。
人間と猫では色覚や視力に大きな違いがあり、テレビに映し出される映像はまったく異なるのです。そのため、テレビの中の猫が自分と同じ「猫」であると思っているのか...。本当のところは、猫に聞いてみないとわからないのかもしれませんね。
いずれにしても、テレビの映像に興味を持っている場合には、時々見せてあげると喜んでくれると思います。