1.ゴロゴロ喉を鳴らす
猫が嬉しい時や甘えた時に喉をゴロゴロ鳴らすのは、猫を飼ったことのない方でもイメージがあると思います。しかし、実はそれほど頻繁に猫は喉を鳴らすわけではありません。
猫が喉を鳴らす時の気持ち
猫が喉を鳴らすのは
- 甘えん坊モードの時
- 至福の時
- 不安な時
- 体調が悪い時
など、ポジティブな時だけでなくネガティブな時もありますので、その時の状況によって判断する必要があります。
どのような仕組みで喉が鳴っているのかははっきりと解明されていないのですが、猫は感情表現の方法として喉をゴロゴロ鳴らします。体調が悪い時の場合には、自分自身を癒そうとしている目的があるとも言われています。
母猫に「満足」を伝えるため
猫は子猫時代から喉を鳴らし始めます。子猫はおっぱいを飲んだ後や甘えている時などに、母親に「満足しているよ」と伝える目的で喉を鳴らす言われています。喉を鳴らすのはニャー!と大きな声で鳴くよりも安全であり、母親にだけ気持ちを伝えられる方法なのです。
喉を鳴らすのは母猫のように信頼している証拠
体調が悪かったり不安を感じている様子がないことが前提で、
- 名前を呼ばれた時
- 目が合った時
- なでてもらった時
- 膝の上でくつろぐ時
などの場面で猫ちゃんが喉を鳴らし始めたら、それは猫ちゃんがその人をまるで母猫のように信頼している証拠と言えます。
2.飼い主さんの近くで眠る
子猫は母猫の顔の近くに居たがる
子猫の時は身体が未熟なので、母親に見捨てられては生きていけません。一緒に生まれた兄弟猫もいることや子猫は身体が小さいということもあり、母親に自分の存在を忘れられないように、そして気にかけてもらいやすいように母猫の顔の近くにいようとします。
子猫の時に迎えた子の場合、飼い主さんの顔の近くで眠りたがるのはこのような理由があるためです。私は喉の上に乗っかって寝られ、危うく喉が閉まりそうになって起きたこともあります…。
顔の近くで眠るのは絶大に信頼しているから
やがて成猫となり自立心が芽生えると、自然に顔の近くでは眠らなくなります。他者の顔は噛みつかれる危険性があるため、成猫になると顔と顔を寄せることが苦手になることが多いです。成猫が不本意に人間に顔を近付けられるのを嫌うのはこのためです。
しかし、子猫の心が抜けきらない場合には成猫になってからも飼い主さんの顔の近くで眠る子もいます。顔を近付けて無防備に眠れるということは、それだけ信頼していると考えられます。
頭の横だけでなく、胸の上に乗って飼い主さんの喉の近くに顔を寄せて眠りたがる子もいます。成猫になると少なくとも2kgはあるので、寝返りが打てずに腰痛になってしまう飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。私もそのうちの1人です。
3.お腹を見せる
これは言わずもがな、超信頼の証拠ですね!動物にとってお腹は急所であり、一撃で命にかかわる部位です。そんな急所のお腹をおっぴろげに見せる「ヘソ天」をしてくれたなら、猫ちゃんは急所を見せても安心な人だと思ってくれているということです。
ヘソ天でグネグネするのはなぜ?
猫がおもむろに目の前で横たわり、ヘソ天の状態でグネグネと背中を床にこするような行動を見せることがあります。これはお腹をなでてほしいというわけではなく、飼い主さんにかまってほしくて行っている行動であると考えられます。
猫同士では「遊ぼうよ!」のサイン
猫同士の場合、相手の猫を取っ組み合いの遊びに誘いたい時にお腹を見せて横たわることがあります。これと同じような気持ちで、飼い主さんに「かまってほしい」「遊んでほしい」という気持ちであると考えられます。
おっぴろげだけど、お腹は触らないように!
その際にはお気に入りのおもちゃで遊んであげたり、手をそっと差し出して猫ちゃんが顔を擦り付けてきたなら頬や頭を優しくなでてあげましょう。お腹がおっぴろげであっても、触ると激怒する恐れがありますので触らない方が良いでしょう。
4.身体をくっつけてくる
飼い主さんが本を読んだりPC作業をしたりしていると、猫ちゃんがおもむろに膝に乗ってきたり、飼い主さんのおしりに自分のおしりをくっつけてくつろいだりすることがあるかと思います。猫が他者に自分の身体を接触させるのは、それだけ相手を信頼しているという証拠です。
猫は身体を触られるのが苦手な子が多い
猫は基本的に単独行動のため、自分に迫る危険は自分ひとりで対処しなければいけません。そのため、警戒心や臆病さが強い性質をしています。心を許していない相手になでられると、怒って噛みついてしまうこともあります。
猫が自らくっついてくるのは信頼の証
そんな猫が自分の身体をゆだねてくるということは、一緒にくっついていても襲われることがない安心安全な相手だと思っていると考えられます。特に、抱っこを許してくれたり自ら膝の上や腕の中に乗ってくる場合には相当な信頼があるのでしょう。
5.しっぽを立てて震わせる
しっぽの根元が小刻みに震えてる?!
猫がしっぽをピンと上に立てながら、しっぽの根元をブルブルと小刻みに震わせることがあります。最初にそれを見た時にはどうしちゃったんだろう?!と心配しましたが、どうやらしっぽを小刻みに振動させるのは「大好き!」があふれ出たサインのようです。
母親におしりをきれいにしてもらうアピールの役割り
子猫は母猫に身体を舐めてもらうことで清潔さを保ちます。特にお尻まわりは不衛生になりやすいので、しっぽを立てて母猫にアピールして舐めてもらいます。このアピールの際に、しっぽの根元を小刻みに振動させることがあります。成猫になってからもその時の名残りとして、甘えん坊の気持ちになった時にしっぽをブルブル震わせることがあります。
まとめ
今日のねこちゃんより:ゆず♂ / キジトラ / 0kg
今回は、猫が本当に心を開いている相手に見せる仕草を5つご紹介しました。喉を鳴らす、顔の近くで眠る、お腹を見せる、身体をくっつけてくる、しっぽを立てて根元を震わせる以上の5つの仕草は、本当に信頼している証拠です。
今回ご紹介した5つの仕草を考えると、猫にとって「絶大な信頼がある=母猫」という概念が強いということが分かりました。たとえ飼い主さんが男性であっても、猫は自分をお世話してくれる信頼している人を「母猫」と認識するそうです。このような仕草が見られたら、基本的に警戒心の強い成猫が甘えん坊になれるくらい心を許しているということですね。