1.家の外に出てしまった時
一歩踏み出すと、そこは全然知らない世界
網戸を破ってしまったり、開いているドアからスルリと脱走してしまうハプニングも無いとは言い切れません。完全室内飼いの猫ちゃんは外の世界を知りません。一歩外へ出てしまうと、いきなり知らない場所に身を置いてしまったことによりパニックになってしまう恐れがあります。
パニックで全力疾走&壁を蹴って暴れまわる事態に
私の愛猫(ビビりな性格)は、1度マンションの共通廊下に出てしまったことがあったのですが、大パニックに陥り数分間は暴れまわって捕まえられませんでした。
数分経つと正気を取り戻したのか疲れ果てたのか、ちんまりとうずくまったので確保することができました。共通廊下は完全に外と遮断されているので良かったものの、これが外だったらと思うと冷や汗ものです。
2.病院での診察時
ほとんどの猫は病院が苦手
病院へ行くことが好きな猫ちゃんはほとんどいないでしょう。病気を治すために必要だということは猫ちゃんにとって理解できないことで、むしろ「知らないところに連れて行かれて、知らない人に触れ合わなければならない」と思っていることでしょう。
不安や怒りで興奮してしまうことも
待合室で名前を呼ばれると、診察室へ入って猫ちゃんは診察台の上へ乗せられます。この時の猫ちゃんは不安や嫌悪感でいっぱいでしょう。猫は基本的に身体を触られることは苦手なので、診察する先生や看護師さんたちに怒ってしまうこともあります。神経質で興奮しやすい子の場合、恐怖や怒りでパニックを起こしてしまうこともあります。
3.来客があったとき
曲者じゃー!縄張りに踏み入れられ警戒モードに
猫は縄張りを大切にする動物なので、自分の家という縄張りに知らない人が入ってくると警戒モードになりやすいです。大らかな性格の子でしたら来客にフレンドリーな態度で接することもありますが、臆病な性格の子は来客にビックリして興奮してしまうことも多いです。
怯えている猫には無理に近付かないように
警戒モードになった猫は、ほふく前進のように体勢を低くして耳にもヒゲにも緊張や恐怖が表れます。未知の存在である来客から逃げようと隠れられる場所まで全力で移動したり、隠れながら大きな声で鳴くことも。
猫は恐怖に対して敏感ですので、身を守ろうとする時には興奮しやすい状態になります。来客の方が無理に近付くと、パニックを助長したり激しく攻撃される恐れもあり危険です。
4.嫌なことをされた時
愛猫の爪切りに苦労している飼い主さんは多い
日常の中の「嫌なこと」といえば、1番に爪切りを思い付きます。猫は爪とぎをしますが、あれは爪を鋭くするために行うものなので、定期的にカットをしなければ飼い主さんがケガをしてしまいます。
猫の爪を切る時には、猫を抱っこしたりつかんだりする必要がありますので、抱っこされたり身体を触られることが苦手な猫ちゃんにとっては苦痛な時間であると思います。
痛い思いをした経験が原因であることも
猫の爪の根元には血管が通っています。うっかり深爪してしまうと血管を切って出血してしまいますし、神経もあるため痛みを感じます。過去に深爪や強く身体をホールドされたりして痛い思いをした子は、特に爪切りに恐怖を感じてパニックを起こしやすいです。
5.予想外な事態になった時
猫は野生の「身を守ろう」という本能が強い動物なので、予想外の事態に陥るとパニックを引き起こしやすくなります。
- 紐のおもちゃが身体に絡まった
- 首輪が引っかかった
- レジ袋に足が引っかかった
このように、予想していなかったトラブルに見舞われた時にパニックになりやすいです。
「どうしよう!やばい!」と恐怖や不安で頭がいっぱいになってしまい、興奮状態になってしまいやすいのです。猫は身を守ることに全力になるので「やばい!」と思った時には120%の力が出てしまうため、すぐにパニックを起こしやすい動物とされています。
まとめ
今回は、猫がパニックを起こしやすい状況を5つ解説いたしました。
- 家の外に出てしまった
- 病院で診察される時
- 来客があった時
- 嫌なことをされた時
- 予想外な事態に陥った時
以上の5つが、猫がパニックになりやすい場面です。
5つの共通点としては「びっくりする」「恐怖」「不安」などを強く感じた時にパニックになりやすいと言えます。
パニックを起こしている最中は飼い主さんの言うことが聞けなくなっている状態で、120%の力で攻撃をしてくることもあり危険な状態です。大きな声で呼んだり追いかけたりするとさらに興奮を助長させてしまうため、無理に捕獲しようとせず猫ちゃんが落ち着くまで少し様子を見てあげてください。