出し入れできる爪
猫の爪は出し入れ自由な鉤爪となります。これは狩りをするときにとても役立つ機能なのだそうですよ。
例えば、伸びた爪を出しながら歩くと地面に爪があたり『カチカチ』っと音が鳴ってしまうので、狩りをするときは爪を収納して音を立てないようにするのだとか。
そして、獲物を捕まえるときには爪を思い切り出して獲物の体に食い込ませ狩りの成功率をUPさせるのです。ちなみに現在室内で飼われている猫は、何かによじ登るときや狩りをイメージさせる遊びのときに爪を出すことが多かったりしますよね。
犬よりも聴覚が優れている
猫は聴覚がとても優れています。人間は約2万ヘルツ、犬は約5万ヘルツほどの高音を聞きとることができるそうですが、猫は約6万ヘルツ~10万ヘルツの高音を聞きとることができるのだとか。
猫はネズミなどの小動物を狩りしながら生きてきたので、小動物が出すわずかな物音を感知するために耳が発達したのかもしれませんね。くわえて猫の耳は左右別々に180度動くのでより広い範囲の音を収集することができ、ピンポイントで音の出所がわかるそうですよ。猫はなんとも優秀なハンターといえますね。
明るい場所と暗い場所では黒目が変化
猫の目はそのときの状況によって『縦に細く伸びた黒目』と『大きな真ん丸黒目』の2タイプに分かれます。基本的に明るい場所では『縦に細く伸びた黒目』、暗い場所では『真ん丸な黒目』になります。
変化のカギは光
このように猫の目が変わるのは『光』が大きく関係しています。猫の目は光を感知する細胞が人間よりも6倍優れているといわれています。ですので、明るい場所では光を取り込みすぎないように瞳孔(黒目の部分)を細くし、逆に暗い場所では光を取り込むために瞳孔を大きく広げることで、自由自在に暗闇を歩けるようになるそうですよ。
ちなみに人間の目も猫と同じ機能をもっていますが、猫ほど見た目が大きく変化することはありません。猫は光を感知する機能が優れているので、瞳孔の見た目が大きく変化しやすいのでしょう。夜行性の猫にとってなくてはならない機能といえるでしょう。
猫には鎖骨がない!?
人間の身体には当たり前のようにある鎖骨は、猫の身体にはないって知っていましたか?厳密に言いますと一応鎖骨はあるそうですが、人間のように他の骨と連結しておらず鎖骨の多くの機能は失われているそうです。では、なぜ猫の鎖骨は人間のように他の骨と繋がっていないのでしょうか?
環境に対応するため
結論から先にいいますと、環境に順応するために退化していったといえます。猫は細い隙間をスルリと通り抜けたり、軽い身のこなしでジャンプしたり高い場所から降りたりしますよね。瞬発力のある素早い動きをするのも大得意といえるでしょう。
このような猫の行動は狩りをする上で欠かせない動きとなり、鎖骨が他の骨と繋がっているとこれらの軽い身のこなしをしにくくなるので、少しずつ鎖骨の機能が退化していったと考えられます。
その代わりに
ちなみに猫の鎖骨は直接他の骨とは繋がっていないのですが、筋肉によって繋がっているそうです。そのおかげで柔軟に前足を動かすことができ、鎖骨の力もある程度利用できるのだとか。
猫の大得意な猫パンチは鎖骨とその周りの筋肉が大きく関係しているみたいですよ。小さく退化した鎖骨を最大限生かせる猫……、なんとも賢い生き物といえますね。
まとめ
今回は猫の身体にまつまるヒミツを4つお伝えしましたが、実は猫の身体にはもっとたくさん面白いヒミツが隠されています。
ですので、愛猫を可愛がっているときに気になった部分を見つけたら、ピンポイントで調べてみると楽しいと思いますよ。猫の身体を色々調べて猫博士になってみてはいかがでしょうか?