預かりボランティアとは
捨て猫や殺処分の危機にある猫達を自宅に引き取り、ご飯をあげたり身の回りのお世話などをしている人達のことを猫の保護ボランティア、もしくは保護主などと呼びます。
この保護ボランティアさんは、上記のような猫達の生活面の面倒を見るだけではなく、家で保護している猫達の里親さんを探したり、夜間に保護が必要な猫を見つけるパトロールをしたりと様々な活動をしています。
しかし、このような保護ボランティアさんの精力的な活動にも関わらず、捨て猫や殺処分される猫は後を絶たず、助けを必要とする猫達の数が多すぎて、家でお世話をするキャパがなくなってしまうということもあります。
活動内容
そんな時に活躍してくれるのが、保護ボランティアとはまた違った役割の猫の預かりボランティアさんなのです。この猫の預かりボランティアは、保護ボランティア(保護主)さんからお世話の必要な猫を一時的に預かり面倒を見るというのが仕事です。
猫を一時預かり
保護ボランティアさんとの違いは、こちらは里親が最後まで見つからなければ自分で飼うという責任と決定権を持っていますが、預かりボランティアは一時預かりなので自分で猫を飼うなど決定権はありません。
あくまでも新しい里親さんが見つかるまで、もしくは保護主さんが預かってほしいと考える期間まで、一時的にお世話を代行するのが猫の預かりボランティアの仕事なのです。
野良猫を人に馴れさせる
猫を保護ボランティア(保護主)さんから一時的に預かっている間は身の回りのお世話はもちろんですが、人を極端に警戒している野良猫のお世話を任された場合、少しでも人に馴れさせて里親が見つかりやすくするというのも預かりボランティアさんの大切な役割です。
野良猫は子猫の時から屋外で生活していて野性味も強いので、最初は人に敵意を剥き出しにすることもあります。しかしそんな猫達を根気強く人に馴れさせ、新しい里親さんとマッチングしやすくするというのが猫の預かりボランティアの大切な役割の一つなのです。
動物病院でワクチン接種、避妊手術を受けさせる
猫の預かりボランティアの詳細な内容については、委託している保護主さんや委託しているボランティア団体によって異なることがありますが、場合によっては預かりボランティアさんが猫を病院に連れて行き、必要な治療をしてもらったり、ワクチン接種、避妊手術などを受けさせることもあるようです。
この場合、医療費などは保護主さんやボランティア団体が負担するということが多いようです。
猫が健康であることは猫自身にとっても、これから出会う可能性のある里親さんにとっても大切なことですから、猫の預かりボランティアの非常に重要な役割の一つと言えるでしょう。
余命宣告を受けた猫のホスピスになることも
里親さんと巡り合える猫もいれば、中には重い病気により余命宣告を受けていてその最後の時を、保護された場所で過ごすという猫もいます。
預かりボランティアはそんな猫達が最後の時を少しでも愛情を受けて幸せに過ごせるようなホスピスになることもあるようです。
最後の時を一緒に過ごすというのは非常に辛いことでもありますが、猫達の余生を充実したものにする大変やりがいのある活動内容でもあります。
まとめ
いかがでしたか?猫の預かりボランティアさんは保護ボランティア(保護主)さんに代わって、猫を一時預かりする役割を果たし、野良猫と里親さんがマッチングしやすいように馴れさせたり、病院に連れて行ったりと猫の保護活動に様々な貢献をしてくれている存在のようです。
猫の預かりボランティアの内容については、委託している個人や団体によって違いがあるようなので、もし自分が猫のために活動したいと考えている場合は、自分に本当に最後まで役割が果たせる内容かどうかよく考えてから決めることが必要でしょう。
また預かりボランティアの他にも、猫の渡譲会のお手伝いや、病院に連れていく際送迎など猫達のためにできる活動には様々な形があるようなので、興味があればぜひ探してみてくださいね。