「猫ホイホイ」とは?
「猫ホイホイ」とは某有名虫取りアイテムをもじったもので、猫を自在に呼び寄せることができるというアイデアのことです。
日本の猫のサイト「guremike」さんが発案したこの「猫ホイホイ」は、畳にガムテープを貼って囲みを描くと猫がその中にホイホイと入ってしまうという、なんとも面白いアイデアです。テープで囲いを描くほか、ベルトや電気コード、フラフープなどの物で囲いを作る方法もあります。
「猫ホイホイ」の設置
畳がないのでフローリングで実験!
猫ホイホイの作り方には「畳にテープを貼る」とありましたが、我が家には畳がありません。しかし、試したことのある飼い主さんのブログ等を見てみますとフローリングで行っている方も多いので、私もフローリングにテープを貼って実験してみました。
いろんな図形を用意してみた
使用したテープは、家にあった白のビニールテープです。どんな図形にしようか迷ったので、試しに3つの異なる図形を描いてみました。
【結果】猫を召喚できたのか?
ビニールテープを貼る私を、猫たちは「かーちゃんそれなぁに?」というように興味津々で匂いを嗅いだり観察したりしていました。猫たちの興味を引けたと感じて、私は嬉々として3つの魔法陣への猫召喚の時を待っていました。
…なんということでしょう。
猫たちは「は?」というような顔をして、猫ホイホイを完全にスルー…。
1日観察してみた結果、なんと1回もホイホイすることができませんでした。うちには3匹も猫がいるというのに、誰も召喚することができませんでした。
やはり畳でなくてはいけないのかしら?しかし、フローリングでもホイホイに成功なさっている飼い主さんもたくさんいっらしゃるのに…それともテープが白ではいけなかったのかしら?
どうやらワクワクしていたのは私だけであったようで、猫たちはそんな私をクールに見つめるばかりなのでした…。
なぜ猫は狭い空間が好きなのか
警戒心が強いから
猫は自分の身体が入る程度の狭い空間が大好きです。ダンボールや紙袋の中にすかさず入ろうとする猫ちゃんも多いですよね。これは猫の本能によるもので、警戒心が強く臆病な猫は「身を守ること」を重視して生きているためです。
自分の死角を守る安心感
群れを成さない猫は自分の身は自分で守らなくてはいけないため、身を隠しながら自分から死角となるおしりや背中を守ろうとして狭い空間に入り込みます。背中やおしりが何かに当たっていると安心するため、猫は囲われている狭い空間を好みます。
"二次元の囲い"でも入ってしまうのはなぜ?
箱や紙袋などはしっかりと覆われている三次元空間ですが、猫ホイホイはただテープで囲いを描いただけの二次元的な囲いです。それなのにどうして猫は猫ホイホイの中に入ってしまうのでしょうか?
好奇心によるもの
まず考えられる理由は「好奇心」によるものです。猫は臆病ではあるものの、好奇心旺盛な子も多くいます。昔から「好奇心は猫をも」などという言葉もあります。どうやら猫の臆病さは「初めて見る動物」に対して発動しやすいようで、物に対しては興味を持ちやすいようです。
安心するから
ただっ広い空間にテープで囲いを描くだけで、そこは"囲われたスペース"に見えます。たとえ自分が丸見えな空間であっても、猫はその囲われたスペースに安心感を覚えて思わず入ってしまうのではないかと考えられます。
実のところ、理由は解明されていない
専門家によると、なぜ猫ホイホイに猫が入ってしまうのかは実のところ解明されていないそうです。必ずすべての猫が猫ホイホイに入るわけではなく、その子の性格やその時の状況によって猫ホイホイに入らない子も多いそうです。そんな謎の多い猫の不思議な習性に、飼い主さんはメロメロになってしまうのかもしれません。
まとめ
今回は、猫たちを自在に召喚転送できると噂の「猫ホイホイ」について解説いたしました。我が家でもビニールテープを用いた猫ホイホイの実験をしてみましたが、残念ながら猫たちを召喚することができませんでした。猫の性格やその時の状況によっては、猫ホイホイが成功しないことも多いとのことです。
なぜ猫ホイホイに猫が入ってしまうのかは解明されていませんが、好奇心で入ってしまう、安心感があるためという2つの理由が推測されます。みなさんもぜひ猫ちゃんたちに「猫ホイホイ」をお試しください!