1.猫は完全室内飼いにする
以前には猫という生き物は自由に外を歩き回るのが好きだから、ずっと家の中に入れておくのはかわいそうという考えが多く聞かれました。
しかし、最近ではたとえ室内飼いであったとしても、猫が過ごすのに適した環境が整えられていて、その中で縄張りが確保できれば、猫は大きなストレスを感じ過ぎることはないという考えに変わりつつあります。
放し飼いのリスク
猫を外に放し飼いにすることについては猫自身が感染症や怪我、交通事故、迷子などのリスクを負うだけでなく、飼い主さんの知らない所で他の人の大切にしている花壇を荒らしてしまったり、車に傷をつける、敷地内で糞、尿をして不快な思いをさせるなど多大な迷惑をかけていることもあります。
このことから、まず猫の飼い主ができる周囲への配慮の基本として、原則、猫は完全室内飼いにするということが挙げられます。
2.不妊、去勢手術をする
すでに猫を完全室内飼いにしている場合、不妊、去勢手術なんてかわいそうだし必要ないと考える飼い主さんもいるかもしれません。しかし、去勢手術をしない猫は発情期になると非常に大きな鳴き声を出したり、雄であれば尿を室内にスプレーしたり、隣人やもしくは部屋を貸している大家さんに迷惑をかける可能性があります。
発情期の鳴き声が苦情に
実際、猫に対する苦情では糞や尿を敷地でされるという他に、鳴き声がうるさいという内容も多いようです。また、大家さんによっては入居時に他のペットは可でも猫だけ禁止としている場合もあるようです。
スプレー行為
これは猫が家の中におしっこをしてしまい、それが後々までなかなか消えない悪臭を放つからというのが理由の一つとして挙げられることもあるようです。大家さんとしては猫の飼い主の退去後も別の人に部屋を貸して賃料を得ているのですから、これは大問題なのです。
ちなみにこの尿の問題については猫だけでなく、室内飼いの犬についてもあり得ることだと感じるかもしれませんが、やはり猫の方が犬より室内にいるというイメージが強いのか、特におしっこの問題が注目され禁止とされてしまうのかもしれません。
以上のことから、特に近隣の人との距離が近い住環境の場合、隣人や大家さんに迷惑をかけないためにも不妊、去勢手術は行うことが望ましいと言えるでしょう。
3.迷子になった時の配慮をしよう
猫を室内飼いにしていても、目を離した隙にドアから飛び出して行ってしまった、などということもあり得なくはないでしょう。そのような時に、首輪に飼い主の電話番号などが記載された迷子札等がついていると、猫を保護した人がそれを見て連絡してくれることが可能になります。
また、これは実際に起こりうるトラブルを想定したものですが、野良猫だと思って自分の猫として飼っていたら、本当は飼い猫で返してほしいと言われるなどというケースもあるでしょう。
猫を保護した人も知らずに飼っていれば情が移ってしまいますし、長いこと探していた飼い主さんとしても、返してほしいと思うのは当然でしょう。
このようなことが起こるのは双方にとってよくないことですから、保護したら、早急に猫の身元が判明する迷子札をつけるということは、誰もが悲しい思いをしないためにも必要なことと言えるのかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?猫ブームということもあって、猫を飼いたい人も増えているようですが、知らないうちに隣人に迷惑をかけてしまっている、それが元でトラブルになるという問題も起こっているようです。
猫が周囲の人に毛嫌いされたり、トラブルを引き起こす原因となるのはとても悲しいことですから、隣人の人への配慮も十分考えた上で、猫を飼育していくことが非常に大切なことと言えるでしょう。