たくさんの色バリエーションがある猫の目
猫の目は色とりどりの宝石のように、多彩な色バリエーションを持っています。猫の目は生まれてから生後2カ月ぐらいまでは、どんな猫種でもみんなキトンブルーと呼ばれる青色をしていますが、それが徐々に成長していくと独自の色に変わっていきます。
色の種類は
猫の目の色は、グリーンに茶色っぽい色が混じったようなヘーゼルや、イエロー、ゴールドなどと呼ばれることもあるアンバー(琥珀色)、カッパー(銅色)などの他、ブルー、グリーンなどの目の色の猫も存在します。
また、もっと珍しい色では紫色の目を持っている猫もいるようですが、これは厳密に言えば紫という色そのものがあるわけではなく、ブルーの目が彩光の加減などによって、そう見えているだけなのだそうです。
ニュアンスによって
元々、猫の目の色バリエーションは代表的なものとして、アンバーやヘーゼルなど4~5種類ぐらいのようですが、色の濃淡や光の彩光の加減でもっと微妙な色合が生み出され、例えば同じ青でも猫によって濃いサファイアブルーの時もあれば、薄いアクアブルー、時には紫っぽく見えたりなどということのようです。
さらにこれは目の色そのものではありませんが、左右の目の色が異なるオッドアイや、一つの目に2色の色が混在しているダイクロイックアイなどの猫も、非常に稀少ながら存在しています。このように猫の目の色は、非常にたくさんのバリエーションがあり、カラフルでとても美しいのです。
目の輝きにはタペタム(反射板)が関係
人間の目にも猫の目にも網膜という部分がありますが、異なるのは網膜の後ろにタペタムという反射板があることです。このタペタムは猫の目に光をたくさん反射させるための役割を果たしており、この光が目の中で反射され、それが網膜に届くことにより視野は明るくクリアになります。このタペタムのおかげで、猫は暗闇でもはっきりと獲物の姿などを捉えることができるのです。
そしてこのタペタムにより光をたくさん集めている猫の目は、人間から見ると非常にキラキラとして美しい輝きに見えるのです。
猫の目は虹彩の部分が非常に大きい
人間の目はまず白目があり、その内側に色が付いている虹彩(こうさい)、さらに中心に瞳孔があるというような作りになっています。
一方、猫の目はというと白目も存在しているのですが、白目は普段隠れていることもあれば、出ていても端の方に少しあるだけなので、印象として虹彩の部分が目の全体を閉めている雰囲気を与えます。このため、猫の目は色が付いている部分が非常に目立ち、それが人間には非常に色鮮やかで美しいといった雰囲気を与えるようです。
このように、人間が猫の目に惹きつけられる理由の一つとして、虹彩が大きくインパクトがあるということが挙げられるでしょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:メル♀ / 2歳 / スコティッシュフォールド / 2.7kg
いかがでしたか?猫の目にはたくさんの色合いがありカラフルで非常に美しいです。また、その他にも目の中にタペタムがあったり、虹彩の部分が非常に大きく印象的だったりと、猫の目を美しいと感じる理由はいくつもあるようです。
みなさんもぜひ機会があれば、お家の猫ちゃんの目を観察してみてくださいね。改めてその目の美しさに見とれてしまうかもしれませんよ。