猫が自分の死期を悟る理由3つ

猫が自分の死期を悟る理由3つ

猫は自分の死期が近いと感じると誰にも見つからない場所に隠れようとしたり、お世話になった飼い主に対していつも以上に甘えることがあります。猫は一体自分の死期をどうやって悟るのでしょうか。考えられる理由を3つお伝えします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.いつもと違う体の異変に気づいた

眠る猫

猫が自分の死期を悟る瞬間は猫によって異なるといえますが、多くの猫は年齢を重ねることで体の衰えを感じたり今までに感じたことのない体の異変に気づいて、死期が近づいていることを理解するそうです。

例えば、大病を患っているときは体が急激に衰えてしまいますので、弱った自分の体を守ろうとして誰もいない場所で眠る。隠れる。といったことが多くなります。弱っている自分の体と静かに向き合うことで少しずつ猫は本能的に死期を悟っていくのかもしれませんね。

2.ご飯を食べるのが大変になった

ご飯を見つめる猫

「大好きなご飯なのにしんどくて全然食べられない……」という自分の状態に気づくことで、死期を悟る猫もいるみたいです。ご飯が食べられなくなるということは、つまり体調不良や体の機能の低下によって、猫の体に異変が起きている状態となりますよね。

先ほどお伝えしたように『体調不良』『体の衰え』に加え『食欲低下』『食べること自体がしんどい』といった様々な要素が重なることで、「もう少しでお別れしないといけないかもしれない……」と猫が感じてしまうのでしょう。ちなみに死期を感じることで、食べるのを止めてしまう猫もなかにはいるそうです。

こんな行動も

死期を感じ取った猫は物陰に隠れるようになることが多いといわれていますが、飼い主に対していつも以上に甘えるようになる猫もたくさんいるそうです。自分の命はあと少し……と悟った猫は、いつもたくさん愛してくれている飼い主に対して「今までありがとうにゃ~」とお礼を込めながら甘えてくれているのでしょうね。

3.自分の体から変なにおいがすると感じた

体の匂いを嗅ぐ猫

体の機能が衰えた猫はお別れのときが近づくにつれて、体から異臭がするようになることが多く、自分の体臭に違和感を覚えることで、死期が近いと感じることもあるようです。異臭の原因は主に2つあります。

1つは体の機能……つまり内臓の機能が衰えてしまうことで、体内に老廃物が溜まってしまい悪臭が発生するようになる。もう1つは体調不良や運動をするのが大変な状態になると、自分で毛づくろいをするのが困難になり、体を清潔に保つことができなくなることでいつもとは違う体臭になってしまう、というものです。

今まで感じなかった体臭の異変を感じ取ることで、猫は自分の体が弱っていると感じて、死期を悟るのかもしれません。

まとめ

日向ぼっこする猫

猫は死期を悟ることで、『ずっと隠れる』『いつもより甘える』といった行動をするようになることが多いといわれています。

もし、愛猫が珍しく隠れてばかりいる。いつもはクールな性格なのに最近甘えてくることが多くなった。といった場合は、お別れのときが迫っていると愛猫が感じているのかもしれません。

「もしかして……」と感じたときは、悔いのないように愛猫との時間を大切にしてあげてくださいね。

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