猫がテレビに夢中になる理由
動物番組や天気予報など、ある特定の番組に釘づけになる猫がいます。我が家の末っ子猫も某猫番組がお気に入りで、一緒に観ることが習慣になっています。
それにしても、なぜ猫はテレビに夢中になるのでしょうか?ここでは、その理由をいくつかご紹介いたします。
1.狩猟本能が刺激される
動物番組では動きのある映像が見られます。猫は元々狩りをして生活していたことから、羽ばたく鳥や、すばしっこいネズミなどの映像を目にすると狩猟本能が刺激されるのです。
天気予報が好きという猫も、お目当ては天気でなく解説に使われている棒です。先端が丸く目立った棒を上下左右に動かす映像から"獲物"を連想するのです。
2.映像自体が不思議
猫と人間とでは映像の見え方が異なります。我々が日頃、何気なく目にしているテレビ映像はスムーズに流れる動画として認識されています。それが、猫の場合ではゆっくりと切り替わる写真の連続画面のように見えるのです。
なぜ猫の目には動画として認識されないのかというと、動体視力が非常に優れているからです。このように、人間とは全く異なる画を見ている猫にはテレビというものは不思議なもので面白いのでしょう。
3.音に反応している
猫は音に敏感な動物です。猫が好むようなカサカサという音や、動物の鳴き声などにはつい反応してしまいます。テレビに突進したり、裏側に誰か隠れているのではと探しに行くことがあります。
ちなみに猫は、関心のない音には反応しません。さらに猫の耳の構造上、テレビの付近で眠っていても鼓膜が破れてしまう心配はありません。度を越した爆音出ない限りは普通にテレビ鑑賞をしていても大丈夫です。
猫は飽きっぽい!?テレビに関心がなくなる理由
あれ程食い入るように観ていたテレビも、ある日ぱったりと観なくなってしまうということがよくあります。猫は飽きっぽいのでしょうか?
確かに飽きてしまったということは間違いではありません。しかし、飽きっぽい性格がそうしているのではありません。猫がテレビに飽きてしまうのは、慣れてしまい刺激的ではなくなったからです。
不思議な見え方をする画面も、毎日目にしていれば見慣れます。そして、動物や天気予報の棒も実際には捕獲できないものと理解します。それよりも、飼い主さんが実際に動かすおもちゃのほうが魅力的だと再認識するのです。
まとめ
今日のねこちゃんより:ミツオ♂ / 2歳 / 雑種(ミックス) / 3.5kg
隣で一緒に見ているはずのテレビ番組が、愛猫には全く違う見え方をしているとは興味深い事実です。もしかしたら、初めてテレビを観たときの衝撃は人間よりも大きいのかもしれません。