猫との突然の出会いが招く大変なこと
猫との運命の出会いは突然ということも珍しくはありません。もしも、それが衝動的という形になった場合、どのようなことが待ち受けているのでしょうか?
ここでは、猫を衝動買いした際に起こりうることをいくつかご紹介いたします。
1.家に猫用品が全くない
出会った猫が初めての猫だった場合、ご家庭には猫が生活する上で必要な日用品が全くない状態です。衝動的に猫と暮らす決意をするということは、同時に猫の生活用品をその場で揃えなければならないということなのです。帰宅後すぐに必要なものは、次のようなものがあります。
- ケージ(慣れるまでは落ち着く場所として)
- トイレ、猫砂
- フード(最初はショップで食べ慣れたもの)
- 食器類
- ベッド
- おもちゃ
- ブラシ(長毛の場合は必須アイテム)
猫砂はショップで使用しているものを少量分けてもらい、帰宅後に購入したものに混ぜると抵抗なく排泄することができます。また、フードは初回のみ現在食べているものを購入し、それ以降は少しずつ古いものと混ぜて切り替えるようにしてください。
2.猫の性格がわからない
猫種を問わず、基本的に子猫は活発です。程度の差はあれど、ご家庭に馴染むにつれて本性をあらわにします。
ショップでは大人しかった猫が、予想以上にヤンチャだったということはよくあることです。大切なことは運命と感じたからには、愛猫の性格を受け入れてあげることです。そして、最期のときを迎えるその日まで責任をもって愛してあげましょう。
3.猫種による特徴を把握していない
ショップにいる猫たちの多くは純血種です。中には様々な猫を交配させて確立された猫種もあります。性格に関しては育った環境も含まれるので、正確なことは誰にも分かりません。しかし、必要な手入れやかかりやすい病気などの特徴は、ある程度把握することが可能です。
家族になった猫の特徴を知らずにいると、その猫には適さない生活をさせてしまう可能性があります。それが後に病気を招き、愛猫に辛い思いをさせてしまうかもしれないのです。
猫種へのこだわりがなくても、家族として大切な愛猫を守るために、必要な運動量・適したフード・注意すべき疾患については把握し、予防策を練りましょう。
家庭で育った猫は野生の世界では生きられない
猫は、野生の本能を強く残しています。しかし、それはあくまでも名残であり、いつでも野生に帰れるわけではありません。野生を知らない家庭の猫は野生では生きられません。これは猫種を問わずいえることです。
それにも関わらず、保護された猫の中には明らかに純接種やその交配で生まれてきた猫が存在します。身勝手な繁殖や、無責任な飼育による一番の被害者は猫なのです。出会いは突然でも、偶然立ち寄った場所でも責任は同じです。
飼い主さんがいなければ生きられないことを肝に銘じてください。
まとめ
野良猫は望んで野良になったわけではありません。保護された猫たちも、本来であればあたたかい家庭で育つはずだった猫たちです。そして、ショップの猫もまた人間の身勝手に振り回されていることが多々あります。その責任は人間にあり、猫に罪はありません。
どのような場であれ、共に暮らしている猫との出会いはご縁です。その出会いに感謝し、大切にしていってください。