猫…緊張
私たち人間が緊張するときは、話している内に言葉がどもってしまったり、足がカクカク震えてしまっていたりと、何かとその兆候が見られます。一方で猫ちゃんの方はどうなのでしょう。
言葉を話すことができないからこそ、仕草や行動から読み取ってあげて適切な配慮をしてあげると、飼い主さんとしてベターだと思われます。
ここでは観察するべきポイントをまとめてみました。もし当てはまる動きが見られた場合は、緊張の糸をほどいてあげるようにしてくださいね。
1. 肉球に汗をかいている
本来猫ちゃんは汗をかかない生き物なのですが、例外として肉球と鼻の頭の付近だけはかきます。体全体の皮膚からは汗ではなくフェロモンを出しており、汗をかく機能は生態の進化の過程の中で取り去られてしまいました。
しかし、肉球が汗をかくのは決して暑いせいではなく緊張状態からきています。いわゆる人間でいうと「手に汗を握る」ような極度の緊張状態を表します。野生の中で敵に姿を発見されてしまった際に肉球が汗をかくことで、木に登るときの滑り止めの役割をするので、非常に合理的な現象なのです。
とはいえ、飼い主さんがもし肉球に汗をかいている場面を発見することがあれば、すぐに原因を突き止めるようにしてあげて緊張から解放してあげてください。
2. よだれを出す
人間でも緊張してしまうと、口の中がからからに乾いてしまうことがあるかと思います。猫ちゃんもそれと同様で、ストレスや緊張を感じたときに膵液が過剰に分泌されてしまうことがあります。
例えば、病院で大嫌いな注射を今から打たれると思った際に、その緊張からよだれが出てしまうことがあるのです。このよだれはあまり危険なものではなく、一時的で時間が経過すれば収まるものではあるのですが、見つけた場合は念のため注意しながら観察しておきましょう。
3. しっぽを体に巻いて座る
一般的に日本猫はしっぽが短めなのであんまり見られないのですが、洋猫はしっぽが長い子が多いので、比較的多くみられます。しっぽを体にまきつけた座り方は周りをある程度緊張感をもって警戒しながら佇んでいるような状態です。
一概にガチガチに緊張しているというよりは、性格的に警戒心をもった子がこの仕草をすることもあるので、そんなに注意するべきポイントではありません。野生の名残として残った仕草といえるでしょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:虎(トラ) / ♂ / 1歳 / キジトラ / 5.2kg
緊張感を持った猫ちゃんは可哀想なので、飼い主さんはなるべくリラックスできるような配慮をしてあげましょう。猫ちゃんはやはり安心させてくれる人に懐く生き物なのです。