猫の譲渡会とは
そもそも譲渡会とは何か?
譲渡会とは、保健所、動物愛護センター、NPOなど一般の市民団体などが、定期的に身寄りのない猫ちゃんを飼いたい人へ譲りわたすしくみです。
いつ頃から始まったのかは定かではありませんが、イギリスやドイツでは、ペットを飼う時にまずは収容センターなどで探す人が多いです。日本ではまだまだペットショップで購入する人の方が多いように感じ、譲渡会の普及率はこれからではないかと思います。
どんな猫ちゃんがいるの?
譲渡会で新しい飼い主さんを待っている猫ちゃん達は、実に様々な事情があります。
生後2ヵ月ほどの子猫から、10歳以上のおばあちゃん猫。生い立ちについても様々で、飼いきれなくなって捨てられ保護された猫ちゃんや、家の近くで野良猫が産んでしまった子猫などがいます。
共通している点は、どの子も幸福な状態で保護されたわけではないこと。それ故に一癖ある子もいますが、保護されてボランティアさんなどの深い愛情に守られて、新しい飼い主さんの元へ出しても大丈夫だと判断された猫ちゃん達がいます。
飼い主になるための条件
では、実際に譲渡会で引き取りたい猫がいた時、飼い主になる条件とは何でしょう?譲渡の条件は様々ですが、最低限の条件としては、以下の通りです。
- ペットが飼える住居であること
- 終生飼養ができること
その他、実際にうちの猫を譲渡してもらった時は、以下の条件がありました。
- 未婚カップルではない
- 小さい子供がいない
- 高齢ではない
- マイクロチップ、迷子札を付ける
- 脱走防止柵をしっかりする
- もし脱走した場合、見つかるまで諦めない
などなど、細かい条件は譲渡する団体によって違いはありますが、保護して大切に面倒をみた猫を譲渡するのですから、親心としては当然かと思います。
譲渡が決まったら
まずは1週間ほど、トライアルをする場合が多いです。実際に保護している方などが、ご家庭まで猫ちゃんを届ける場合が多いです。実際に猫が飼える環境かどうか、見極めるなどの目的もあります。
契約書なども、トライアル中は仮の契約書です。トライアル中は、ほぼ毎日メールなどで状況を報告します。
無事、トライアルで問題がなければ、本契約。猫ちゃんにかかった治療費や、避妊・去勢手術にかかった費用など、1万~3万ほどの費用がかかります。
我が家の譲渡された猫達
我が家でも、実際に譲渡会でうちに来た猫が2匹居ます。1匹は動物病院で開催していた譲渡会で、東日本大震災後に被災地福島で産まれた子。風邪をひいた後の後遺症で目ヤニがひどく、耳ダニも多かったのですが、人にあまり懐いておらず、治療もほとんどされていませんでした。当初は、怒ったり隠れたりでなかなか懐いてくれませんでしたが、今ではご飯大好きで、お腹を見せてゴロゴロするマッタリした子になりました。
2匹目は、赤ちゃんの時に兄妹で捨てられていて保護された黒猫。兄妹で3匹中他の2匹も、新しい飼い主さんと暮らしているようです。譲渡されるまで面倒をみていた里親さんが作った、愛情たっぷりのハンモックが、2年経った今でもお気に入りです。
猫の譲渡会のすすめ
ペットショップに並ぶ猫ちゃんを見ていると、その愛らしさについつい心が動かされることがありますよね?私もそうでした。ですが、ペットショップの猫ちゃん達は、品種や血統によって、とても高価!猫ちゃんが小さかったり、色やがらが希少だったりすると、その分お値段が張ります。中には100万!する子も…。
そんなに高価な猫じゃなくても飼い主さんを待っている猫ちゃんは数多くいます。譲渡会で猫を引き取るということは、尊い命を一つ救うということにも繋がるのです。きちんと最後まで猫を飼う覚悟のある方で、猫を飼ってみたいと思う方は、まずは譲渡会へ足を運んでみてはいかがでしょうか?
まとめ
譲渡会で猫ちゃんを飼うには、ペットショップのように簡単にはいかないものの、保護されてボランティアさんなどのお世話などにより、大切にされた猫ちゃん達です。年齢的にも、子猫はちょっと…という方でも、ある程度年齢を重ねて落ち着いている猫ちゃんを譲渡することもできます。
是非とも一度譲渡会へ足を運んでみて、家族の一員として迎えてはいかがでしょうか。
20代 女性 匿名
トライアル中はまだしも、譲渡後も育成状況等の連絡を絶やさない、連絡が正しいか調査するために事前連絡無しに訪問する、その結果によっては返還してもらう等の条件も断念の一因になりました。
その後、ブリーダーさんからお世話いただいたネコさん達と仲睦まじく暮らしています。