実は誤解している!!猫の行動に隠された真実
人間社会においても誤解はつきものです。言語によるコミュニケーションが図れない猫と人間であれば尚更誤解は生じるものでしょう。
ここでは、我々が想像しているものとは明らかに違う意味を持つ猫の行動をいくつかご紹介いたします。
1.後ろ足ふみふみの真相
猫が毛布やブランケットを揉む行為、通称ふみふみといえば「甘え」の代表的な行動です。しかしこのふみふみも、前足によるものか後ろ足によるものかでは意味が全く異なります。
甘えを表すふみふみは前足です。もしも後ろ足でふみふみをするのであれば、それは繁殖行動の一種になります。主に未去勢・未避妊の猫に見られる行動です。
将来繁殖を望まず、健康面でのコンディションが良好であれば手術を受けることをおすすめします。
2.叱られているのにあくびをする
自分が叱っている相手にあくびをされたらどのように思うでしょうか?悪態をついていると怒りが倍増するでしょう。しかし、これは人間の話です。
猫は叱られるとあくびをすることがあります。でも、猫の場合は悪態をついているのではありません。猫が叱られている最中にあくびをするのは「反省」の気持ちが込められています。
これを誤解してしまうと、さらに叱り続けることになります。それは猫にとって大きなストレスになり、本質が見えなくなってしまいます。愛猫を叱っているときにあくびをされてら、叱るのはそこまでです。
3.首を傾げるポーズは疑問形ではない!
ふと愛猫を見ると、首を傾げていることはありませんか?猫も疑問に思うことがあるのでしょうか?実は違います。不思議に思うからではなく、よく見えないから異なる角度に視点を置き、より多くの情報を得ようとしているのです。
というのも、猫の静止画を見る視力は人間の10分の1(0.1~0.2)程度しかありません。動体視力や暗所での視覚能力は人間よりもはるかに優れているものの、普通の静止画は人間の視力のほうがよく見えるのです。
4.あの迷惑な贈り物に隠された真心
猫はネズミや室内に侵入した虫などを捕らえては、飼い主さんにプレゼントすることがあります。正直、嬉しいものではないはずです。そして、嫌がらせではないかと誤解してしまいます。
しかし、この行動は嫌がらせではなく、日頃の感謝を込めた贈り物なのです。室内飼育の場合、自分のおもちゃを枕元に置いたりすることがあるでしょう。これも同様の意味があります。
猫が真心を込めて贈ってくれたのですから、その好意を無下にしてはいけません。とりあえずは感謝の気持ちを伝え、後でこっそり処分するように配慮しましょう。
5.猫が死に際に去る本当の理由
猫は最期の時が近づくと、姿を消してしまうことがあります。このことから「看取られたくない」と考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、猫は人に看取られることを拒んでいるのではありません。猫は最期の瞬間まで野生の本能を働かせています。猫が身を潜めるのは天敵から身を守る行動です。
安全な室内に天敵はいません。いるのはこれまで一緒に過ごしてきた家族です。とても悲しいことですが、臨終に立ち合えるのであれば穏やかに見送ってあげてください。
まとめ
今日のねこちゃんより:かんぱち / ♂ / 雑種(ミックス) / 0.8kg
猫の謎めいた行動による誤解は解けたでしょうか?真相を知ると驚くことや、今後気をつけていかなければならないと感じるものがあったかもしれません。種の異なる猫と人が良好な関係を築くためには、猫の行動を理解し寄り添うことが大切です。