実は反省していない猫の行動3つ

実は反省していない猫の行動3つ

猫も反省する動物です。しかし、猫が反省しているように見える仕草の全てがそうとは限りません。今回は、猫の反省についてご紹介いたします。

反省してる!!と思いきやしていないときの仕草

イタズラする猫

猫と人間の行動には明らかな違いがあります。そのひとつが「反省」にまつまる仕草です。一見すると反省していると感心するものでも、現実は違うということがあるのです。

さて、ここでは反省していると思わせておきながら、実は異なる仕草をご紹介いたします。

1.目をじっと見つめる

見つめる猫

お説教をしている最中に目を見つめられたら、どのように感じるでしょう。おそらく"人の目を見てしっかり話しが聞ける子"と思うでしょう。しかし、それは人間の場合です。

猫が目をじっと見つめるという行為には、反省という意味は含まれていません。猫が相手の目を凝視するのは「喧嘩を売る」という行動になります。人間との生活が長い猫の場合は、甘えや要求の表れとして見られる行動です。

猫が心から反省しているときは、むしろ目を逸らします。"私が悪かったから、そんなに怖い顔しないで"という気持ちを表現しているのです。

2.威嚇する

怒る猫

人が真剣に叱っているのにも関わらず、「ウー」「シャー」と威嚇されたら明らかに反省している様子ではないと分かるでしょう。ただし、逆ギレしているのではありません。

注目すべきポイントは「声」です。叱るときの声を想像してみてください。概ね低音になるでしょう。猫にとって低音ボイスは威嚇と捉えることがあります。

つまり、人に叱られているというよりも"威嚇されている"と認識するのです。だから、自分自身の身の安全を確保するために威嚇して返すのです。

威嚇の末にその場を去った場合、相手が強くて適わないと判断したことになります。そこでしつこく追いかけてしまうと恐怖を感じてしまい、反省とは程遠いものになるので控えましょう。

3.お腹を見せてゴロンと転がる

お腹を見せる猫

警戒心の強い猫がお腹を見せるということは、心を許している証です。そして、この行為には"遊んでほしい"という気持ちが表れています。

これが説教中に見られる場合は、残念ながら反省はしていません。飼い主さんが構ってくれているので、もっともっとと要求しているのです。これは特に甘えん坊の猫に多い現象です。

叱られる原因となった出来事も、構ってほしいが故に起きたことである可能性が高くなります。ここで叱るのは逆効果です。とりあえずは放置し、落ち着いたところで「もうダメだからね」と一言伝えるようにしましょう。

猫はなぜ反省しないと言われているのか

目をそらす猫

猫は適応能力が高く、賢い動物です。過去の失敗から学び、次に活かすスキルを持っています。よって、反省という認識も持ち合わせています。

それにも関わらず、「猫は反省しない」と誤解されてしまうのには理由があります。その理由をいくつか挙げてみます。

  • 悪いことをした自覚がない
  • 怒っていると理解していない(誤解によるもの)

叱られる原因のひとつに爪とぎがあると思います。好ましくない場で爪を研がれたら怒るでしょう。しかし、猫にとって爪とぎは大切な習慣です。そもそも悪いことという認識がありません。

さらに先ほど紹介したように、威嚇や構われているという誤解をしていれば、当然相手が怒っているとは思いません。

猫との暮らしは逆転の発想が重要!!

じゃれる猫

猫と人間には認識のズレがあります。そのズレが原因で誤解が生じるのであれば、逆に叱らずに済む方法を考えてみることも重要でしょう。猫と暮らすためには、次のようなことを意識してみてください。

  • 爪とぎはしてもよい場を設ける
  • 危険なときは「ダメ!」などの単語で叱る
  • 一緒に遊ぶ時間を必ず作るなど

好ましくない行動も、それに見合った場であれば問題ありません。そして甘えん坊な性格の猫も、確実に相手をしてくれると理解することでイタズラの頻度をある程度減らすことが可能になります。

まとめ

障子から覗く猫

猫が反省していない場合は、その理由に注目することが大切です。習性の違いや、物事の考え方の違いによるものが多いので、やみくもに叱っても効果がないことがあるのです。

そして猫を叱る際、絶対にしてはいけないことがあります。それは暴力です。叩くことは叱ることとは異なります。反省という本質を見失う結果に繋がるのでやめましょう。

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