猫はマンションをボロボロにしてしまう
猫は本能的な習性として爪とぎをしますから住宅にある壁、柱、障子などをボロボロにしてしまう可能性があります。このようなことから一部の大家さんは他の動物については飼うことをOKとしてしても、猫だけはNGとしてしまうことがあるようです。
通常、賃貸住宅では生活していく上で防ぎようのない部屋の傷や劣化については、修繕費を取ることはないようですが、明らかに猫の爪とぎの傷だと考えられるようなものについては、引っ越す時などに追加で修繕費を支払わなくてはいけないこともあります。
大家さんも後々やって来る住人に部屋を借りてもらうためには、できる限り部屋をボロボロにせず見栄えの良い状態に保った方がいいでしょうから、このようなこともあってペット可でも猫は不可とされてしまうようです。
猫はあらゆる所におしっこをしてしまう
通常、集合住宅などで猫を放し飼いにしている人というのはそんなに見かけませんが、中には自分の部屋の窓を開けて、そこから猫を出入り自由にさせている人もいるようです。このように隣人との距離感が非常に近い集合住宅などで猫を放し飼いにすると、近隣のスペースで猫がおしっこや糞をしたりすることがあり、住人同士のトラブルに繋がる可能性もあります。
また、猫のおしっこは部屋の中に一度してしまうと、臭いが染みついてなかなか取れなくなるということもあり、実際にはトイレのしつけもきちんとできていて、完全室内飼いの猫達が多いにもかかわらず、大家さんがこのようなトラブルや、臭いの問題を警戒して猫はNGとしてしまうことがあるようです。
猫は発情期に大きな声で鳴き、多頭飼いではバタバタと走る
猫が賃貸住宅でNGとされる三つめの理由は騒音問題です。猫は発情期になると大きな声でよく鳴くようになりますが、大家さんの中にはこの鳴き声を敬遠しNGとしてしまう場合があるようです。
また、多頭飼いの場合、猫同士がバタバタと追いかけっこをして遊ぶことで下に住む人の迷惑になりかねないと考えている大家さんもいるようです。
しかしこれは他のペットにもあり得ることで頻繁に鳴いたり、走ったりすることは猫だけに当てはまることではないと言えます。それでも猫だけが賃貸物件において飼うことがNGとされてしまうのは、世間一般に猫が奔放な性格でなかなか飼い主の言うことを聞かない、というイメージが浸透しているからかもしれません。
まとめ
今日のねこちゃんより:めいさん / ♀ / 雑種(ミックス) / 1.5kg
いかがでしたか?猫が賃貸住宅でNGとされている理由については、爪とぎなど習性的にどうしてもしてしまうものもありましたが、鳴き声や走り回る問題については、しつけ次第でどんなペットにも当てはまる場合もありますから、一概に猫だけNGというのはちょっと猫に対する偏見もあるような気がします。
また、賃貸住宅によっては猫もOKだけれど、入居する前に修繕費の問題などで支払いについて契約をかわす、という所もあるようなので、猫をアパートやマンションで飼う場合、最初にきちんと確認して後々トラブルにならないように、気をつけなくてはならないでしょう。