1.飼い主さんにしてほしいことがある
「ニャー」だけではなく、猫はいろいろな鳴き声で気持ちを表現しますが、飼い主さんに向かって「アオ~ン」と鳴く場合は、何かしてほしいことやお願いがあるのかもしれません。
お腹がすいた、トイレをきれいにしてほしい、爪切りなどのお手入れをやめてほしい、ドアをあけてほしいなど、日常的なお願いで鳴くことがあります。また、動物病院へ向かう際にキャリーから出してほしいというお願いや、ケージから出してほしいときなどもアオ~ンと鳴く猫もいます。
さらに、夜中に「遊び足りない」と鳴いて訴える猫もいるんです。寝不足になってしまうので飼い主さんが困ってしまう行動の一つです。我が家の猫も若い頃は体力が有り余っていたのか、夜中や早朝に訴えるように「アオ~ン」と鳴いたり、猫が遊びたいときにかまってあげられないと大きな声で鳴いていました。
2.異性の猫へのアピール
猫は繁殖期になると異性の猫に自分をアピールするために大きな声で鳴きます。メス猫が発情すると、オス猫へのアピールでアオ~ンと大きな声で鳴き、オス猫はそれに応えて大きな声で鳴きます。
繁殖の相手が見つかると鳴くのをやめますが、発情期は年に3回ほどあり、鳴き声は困ってしまう行動でもあります。多くの猫は避妊去勢手術を受けさせると繁殖期特有の行動が抑えられます。
3.不安、ストレス
トイレの後にすごい勢いで走り回ったり、高いところへ登ったりする行動は「トイレハイ」と呼ばれ「猫あるある」な行動です。「アオ~ン」と鳴くこともあります。トイレハイは、無防備な状態になってしまう不安感や、無事にやり遂げた達成感などが原因と言われていて、その不安によって鳴いてしまうようです。
環境の変化
猫は環境が変わることに不安やストレスを感じます。例えば引っ越しによって自分のニオイがしない場所にいることや、家具の配置が変わったことが原因で夜になると「アオ~ン」鳴き始めてしまう猫がいます。新居に慣れるのにかかる時間は猫によって違いますが、ご飯を食べない、トイレに行かないなどのときは動物病院に相談をしましょう。
飼い主さんがいない
飼い主さんのことが大好きな猫は、飼い主さんの姿が見えなくなってしまうことが不安で鳴いてしまうこともあります。決まった時間に10分程度思いっきり遊ぶようにしたり、外出の際は猫を刺激しないででかけたりして対策をとりましょう。それでも鳴き続けるなど行動が変わらないようなら動物病院に相談をしてみましょう。
病気によって鳴いているケースもあります。例えば、認知症によって猫が不安になり鳴いているという場合です。声をかけてあげると落ち着くことがあります。
まとめ
今日のねこちゃんより:らら丸 / ♂ / 1歳 / カラーポイント・ショートヘアー / 4.3kg
猫の鳴き方はいろいろありますが「アオ~ン」と鳴いていると、どうしたのかなと気になりますよね。この鳴き方には、飼い主さんへ訴えるため、繁殖のため、不安やストレスなどの理由があります。どうして鳴いているのか原因を探って、猫が安心できるようにサポートしてあげたいですよね。