猫にも好みの鳴き声がある?
私たちは「声優の◯◯さんが好き!」というように好みの声があります。愛猫チャロに猫の動画やテレビなどを見せると、猫の鳴き声に全く反応しないこともあれば、ものすごく反応することがあります。
人と同じように猫もそれぞれ声の高さに個体差があり、低い声の猫もいれば、高い声をする猫もいます。チャロの反応を見てみると、猫にも人と同じように好みの鳴き声があるように感じます。猫の声の高さは人とは違い、性別は関係ないようです。どんな声が好きで反応するのでしょうか?
1番興味があるのはやはり猫の声
猫が好きな声を調べてみると、やはり同じ猫の声に興味を示している傾向があります。これは人では赤ちゃんの声に反応するのと同じで、猫も同じ同種の声に反応するのだと考えられます。また8000ヘルスの音も猫は興味を示すことが分かっています。
猫は人よりも高い周波数の音が聞こえるため、人よりも音の高低を聞き分けることができるので、人には聞こえない音ですが猫には心地よく興味がある音のようです。
愛猫チャロはメス猫の声に反応する
様々な猫の声をチャロに聞かせた結果、チャロは男の子ということもあり、やはりメス猫の声に反応する傾向があるようです。
特に発情時期の女の子の猫
メス猫でも、特に反応が強くみられたのは発情時期のメス猫でした。発情期を迎えているメス猫は普段よりも甲高い声で鳴くのが特徴で、「あおぉーーん」と耳に残る声を発します。
猫は人とは違う交尾排卵動物なため、「あおぉーーん」という普段とは違う甲高い声で鳴くことで、相手であるオス猫を呼び寄せているといわれています。そのことからチャロは発情時期のメス猫に呼ばれていると思い、声に反応していると考えられます。
去勢手術をしても、オス猫特有の行動が残る
愛猫チャロは今年で5歳になり、オス猫の特徴であるマーキング行為を防ぐため生後7〜8ヶ月後に去勢手術をおこないました。早いうちに去勢手術をおこなったことで、今まで1回もマーキング行為がなく、発情期特有の行動もありません。
なぜ去勢手術済みのオス猫でも、発情時期のメス猫の声に反応するのでしょうか?一般手に猫の去勢手術は睾丸を摘出しますが、オス特有の男性ホルモンは睾丸だけではなく「前立腺」も存在します。
そのことから去勢手術をしても8〜9割はオス猫特有の行動を抑制することができますが、前立腺が残っているので、僅かな割合ですがオス猫としての行動が残ります。去勢手術をしても愛猫チャロはやはり男の子だということが分かります。
実際に声を聞かせた愛猫チャロの様子
発情時期のメス猫の声でもそれぞれ異なり、高い声や叫ぶような声など様々です。色々な鳴き声を聞かせてみると、ほとんどが耳をピクピクさせ反応を示していましたが、中には頭をキョロキョロと動かして探している行動が見られました。
実際に発情時期のメス猫の動画を聞かせた時のチャロの様子を撮ってみました。
お気に入りの毛布の上で寛いでいましたが、鳴き声が聞こえたとたんに耳をピクピクさせました。そして体を起き上がらせ、メス猫を探しているようでした。
まとめ
愛猫チャロの反応を見てみると、特に発情時期のメス猫の声に強く反応していることが分かりました。発情時期のメス猫の鳴き声は普段とは違い「あおぉーーん!」と甲高く大きく鳴くのが特徴で、相手のオス猫を呼び寄せるためといわれています。たとえ去勢手術をおこなっても男性ホルモンは残っているため、発情時期のメス猫の声に強く反応したと考えられます。
その中でも反応の違いがあり、頭を動かしてメス猫を探しているような行動がみられ、好みの声があることも分かりました。最近では猫の声に関するアプリや動画がたくさんあるので、この機会にぜひ愛猫が好きな猫の声を見つけてみてください。