1.背後のきゅうり
SNSなどで話題になった、背後のきゅうりに驚く猫ちゃん。ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
飼い主さんは最初、無意識にやってしまったのかもしれません。餌を食べている猫ちゃんの背後にきゅうりが置かれていたところ、振り向いてそれに気付いた猫ちゃんがびっくりして高く跳び上がってしまったのです。
これはこの猫だけでなく他の飼い猫達にも見られる行動のようで、動物行動学者の見解によれば、きゅうりの細長い形が猫の天敵となる蛇を連想させるからでは?と言われています。
猫が全く見たことのないきゅうりという野菜にただ純粋に驚いているのでは、という見方もあるようです。
2.ゴリラや猫のぬいぐるみ
猫は飼い主が買ってきた見たことのないぬいぐるみに驚いてしまうこともあるようです。
例えば猫はゴリラの形をしているぬいぐるみの匂いを恐る恐る確かめたり、本物そっくりの猫の人形に警戒や威嚇をむき出しにすることもあるようです。
ゴリラなどの人形には警戒と同時に興味も示してしていましたが、同族の猫の人形にはそれ以上に、威嚇行動を示すケースもあるようです。猫は同じ個体同士での縄張り意識がとても強い動物と言われています。同族だと勘違いしてしまうほど本物の猫にそっくりなぬいぐるみに、より脅威を感じるのかもしれません。
3.猫避けペットボトル
街でよく見かけるのが猫避けのペットボトルですが、これもある意味、猫の怖がりな部分を利用して家に近づけないようにしている例と言えます。
ペットボトルを見たことのない猫は、あるとき急に置かれていると警戒して近づきにくくなるということのようです。
ただ大抵の場合、最初は警戒しているものの、猫の方もだんだんとペットボトルに慣れてしまい、最後は全く効果を発揮しなくなってしまうようです。
猫はネオフォビア、ネオフィリアが強い生き物
ネオフォビアとは人間に見られる場合は新奇恐怖症と呼ばれるもので、新しい場所や物、人間関係などをとても怖がったり敬遠したりする傾向のことです。
ただ、これは人間に限らず全ての動物に備わっている本能のようなもので、この未知のものを警戒するという気持ちのおかげで野性動物はより早く敵を察知したり、危険を避け生き延びているとも言えます。
また、このネオフォビアと正反対の傾向をネオフィリアと呼び、こちらは新しい物事を知り近づきたいと思う本能です。
猫はこの両方が強い動物なので、見たことのない野菜やぬいぐるみを飼い主が思っている以上に怖がったり、新しい餌を警戒してなかなか食べなかったり、また反対に怖いと思いつつも未知の物体の匂いを確かめに行ったりもします。
猫は本能的な恐怖心や好奇心を、とても感じやすい生き物だと言えます。なので人間が考えている以上に、背後に置かれた野菜や得体のしれない置物に怯えていることがあります。
場合によってはそれがトラウマになったり、飼い主への不信感に繋がってしまうこともあるようです。面白いから、可愛いからという理由で猫の背後にきゅうりを置いたりすることは、やはりやらないほうが良さそうです。
まとめ
今日のねこちゃんより:まるお / ♀ / 三毛猫
いかがでしたか?猫はきゅうりだけでなく、ぬいぐるみやペットボトルなど、日常でも様々な物を警戒して過ごしているようです。
猫は好奇心の強い動物でもありますが、同時にとても怖がりな動物でもあるので、わざと驚く物を見せるのはもちろんやめ、威嚇したり嫌がる置物などがあった場合にも、可能であれば早めに撤去してあげた方がよいでしょう。