1. 爪とぎをする場所を覆う
壁、柱、ソファーなどを猫の爪とぎから守るには、保護シートやカバーが手軽でおすすめです。壁や柱には引っかき傷防止の保護シートを貼ることで、表面がつるつるして爪とぎがしにくく、傷がつきにくくなります。保護シートは糊がついているタイプとついていないタイプ、貼れる材質と貼れない材質があるので、事前に良く確認して購入しましょう。
プラスチック製の板やダンボールを貼って対策をしている飼い主さんもいらっしゃいます。また、両面テープで貼るタイルで爪とぎを防ぎ、傷を隠す方法もあります。ソファーや座椅子、ベッドなどの布製品にはカバーをつけることで直接傷つくことを防げます。
爪とぎができるようにすることで部屋を守る方法もあります。壁、柱、ソファーなど爪とぎで傷んでしまう場所に、爪とぎ器を設置してしまうのです。画鋲やビス、両面テープで取り付けられる壁やコーナー用爪とぎ器や、ソファーにかけて使う爪とぎマットなどがあります。
2. しつけ用スプレーを使用する
猫が苦手なニオイがするしつけ用のスプレーを、爪とぎをしてほしくない場所に吹きつけて防ぐことができます。ただ、しつけスプレーのニオイが強い物があったり、猫によっては効果がない、もしくはニオイに慣れてしまったりすることもあるようです。
3. 猫の爪とぎ環境を整える
猫が柱や家具などで爪とぎをしてしまうのは、すでにある爪とぎ器が好きではないからかもしれません。爪とぎ器には麻、木、ダンボールなど種類があり、飼い主さんが用意した爪とぎが好みではなく、壁や家具に使われている素材の方が好みだったということがあります。爪とぎ器を複数種類用意して、好みを探ってみるのもいいでしょう。
最近はソファー型やカーブした物など、いろいろな形の爪とぎができるアイテムがあるのでそれもおすすめです。また、爪とぎ器の向きや高さ、安定感も好みがあります。後ろ足で立って爪とぎをする、床置きの爪とぎ、斜めの爪とぎなども試してみると好みがよく分かるのではないでしょうか。
さらに、猫が爪とぎ器だと分かっていないこともあるので、飼い主さんが猫の前足を持って爪とぎを教えてあげると使ってくれることがあります。
4. 猫の爪をこまめに切る
様々な対策をしても、猫の爪が長いと、爪とぎによって部屋がすぐ傷だらけになってしまいます。こまめに猫の爪をチェックして、長くなりすぎないうちに爪切りをしましょう。我が家の猫は爪とぎ器で爪とぎをしてくれますが、爪が長いときは爪とぎ器の劣化が早いなと感じます。
まとめ
今日のねこちゃんより:もも / ♀ / アメリカンショートヘア / 2.9kg
猫にとって爪とぎは、爪のお手入れや、マーキングなど大切な行動です。爪とぎ自体をやめさせることはできませんが、部屋が傷だらけにならないためにできることはあります。
保護シートやカバー、しつけ用のスプレーなどで「この場所で爪とぎはできない」と示すことや、猫が気に入るような爪とぎができる環境を用意することです。スムーズにいかないこともありますが、猫のストレスにならないよう工夫して対策をしていきたいですよね。