猫が夜中に大暴れする時の心理3つ

猫が夜中に大暴れする時の心理3つ

可愛らしい猫ちゃんですが、夜中に暴れられてしまうと飼い主さんとしては困ってしまいますよね。しかし、猫ちゃんとしても暴れるには理由があります。まずは心当たりがないか調べてみましょう。

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記事の監修

北里大学獣医学科卒業。埼玉県内の動物病院で勤務医をしながら教育・研究にも携わっており、大学では『伴侶動物の鉄代謝』をテーマに研究しています。『猫は小さな犬ではない』という格言のもと、何よりも猫ちゃんの健康と福祉の向上を一番に考え、日々の診療に励んでおります。

夜の大運動会開催!

夜のキッチンにいる猫

飼い主さんが寝ようとしたところをまるで狙ったかのように、愛猫が夜中に暴れてしまう経験はありませんか。別名「夜の大運動会」とも呼ばれていたりしますが、飼い主さんとしては困ってしまいますよね。

今まで大人しくて静かだった猫ちゃんが急にスイッチが入ったかのように暴れてしまうことを、真空行動と言います。これには理由があることが多いので、お困りの飼い主さんは今一度心当たりないか調べてみましょう。解決へのヒントになるかもしれません。

1. 野生の本能

キリッとした猫

猫ちゃんは野生の中では夜に狩りに出かける生き物です。昼間は主に寝て過ごして体力を温存して、夜の狩りでパワーを発揮しようとします。しかし飼い猫として育てられている環境では、狩りをする必要がありません。毎日飼い主さんがお世話をし、栄養のあるキャットフードを食べる生活なので、猫ちゃんとしては体力が有り余っています。

真空行動は余ったエネルギーが溢れ出そうになるくらい溜まってしまうと、突然暴れることで一気に発散させようとする行動なので、野生の名残として夜暴れている可能性があります。これが多頭飼育になると一斉に唸り声をあげながら走り出すので、驚く光景となるかもしれません。

2. ストレスの結果

ぐったりした猫

猫ちゃんは規則正しく同じ時間になるべく同じことをして過ごし、環境の変化を嫌います。この「変化」とは引っ越しや部屋の模様替えといったところから、飼い主さんの帰宅時間が変わったり、家族で喧嘩していたりなどといった些細な変化も含みます。

環境の変化に敏感な生き物ですので、変化ばかりが続いてしまうとストレスが増えていきます。その結果、夜にストレスを発散しようと運動をしてしまっている可能性があります。暴れる他に噛み付いたり、粗相をしてしまったりなど問題行動も同時に見られるようでしたら、疑ってみた方がいいかもしれません。

3. 狩猟本能から

ネズミを見ている猫

狩猟本能としての名残が強く残っていると、夕方から夜にかけての時間で「狩りの時間だ」と本能が告げてしまうのかもしれません。その時間帯に獲物がいないか、どうしてもパトロールに出かけてしまうのです。家の中なのに誰かの足を獲物と間違えてしまったり、自分で倒したゴミ箱を敵だと勘違いしてしまったりと、いつもより興奮状態であることがあります。

まとめ

ゆず

原因がわかることで対処法が変わります。しかし共通して言えることが怒ってはダメです。さらに煽ってしまうことにつながり、ますます興奮して落ち着きを取り戻すことが遅れてしまいますので、興奮させないような工夫をしてあげることが大切です。

一番良いのはいっぱい遊んで「狩りごっこ」をしてあげると、体力や集中力を使わせてあげることにつながり、すっきりするかと思われます。

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