猫が嫉妬したときにみられる行動
多頭飼いでは、飼い主が他の猫を構っていると嫉妬心の強い猫が、やきもちを焼くことがあります。そのような猫は縄張り意識が強かったり、甘えん坊であったり、甘えたいけれど甘え下手であることが多いです。まずは猫が嫉妬しているときにとる行動を知り、自分の行動の何が嫉妬をさせているかを考えみましょう。
物陰や遠くのほうからじーっと様子を見つめる
飼い主が他の猫を構っているときに、近くには来ないけれど様子を伺っていることはありませんか?これは、自己表現が苦手で甘え下手な猫に多いです。「羨ましいな」「察してほしい」というメッセージとともに視線を送っているのです。
割り込んでくる、または鳴いてアピールする
他の猫と遊んでいたり触っていたりすると、間に割り込んできたり「ニャ~!」と大きな声で鳴くことがあります。甘え上手であり「私と遊ぼう!」「私を触って!」と自己アピールも上手なタイプの猫がします。
訴えている猫に対して無視をしてしまうと「どうして応えてくれないの」と、ストレスを抱えてしまうので上手に対応していきましょう。
粗相をする
縄張り意識の強い猫は粗相をすることがあります。猫にとっての縄張りは場所だけでなく物であったり、飼い主であったりします。他の猫にとられたくないという思いで、粗相をして自分の縄張りを強調するのです。
飼い主を噛もうとする
猫がカプッと飼い主を噛むのは、一生懸命アピールをしたけれど応えてくれないというときにあります。自分の存在に気づいてほしくて、飼い主を噛んで攻撃してしまうのです。
さすがに噛まれたら「え、どうしたの?」と、飼い主も気づくでしょう。しかしその前に猫の嫉妬には気づいてあげたいですね。
構っていた猫を攻撃する
猫を構い終わったあとに、嫉妬していた猫が攻撃を仕掛けることがあります。「ずるい、どうして○○ばかり!」と、喧嘩を売るのです。繰り返すことで仲が悪くなってしまい、頻繁に威嚇をし合う関係になってしまいます。
攻撃をするということは、ストレスもかなり溜まっている状態なので、猫との接し方を早めに見直してあげましょう。
猫が嫉妬しないために!飼い主ができる気配り
猫が嫉妬することにより猫自身がストレスを抱えてしまったり、仲違いをさせてしまうことがあります。そうならないために、まずは自分のどのような行動で猫が嫉妬しているのかを知り、その行動を改めてみましょう。
1. スキンシップの取り方を見直す
他の猫と関わっているときに嫉妬するのであれば、タイミングを見計らってスキンシップをすることを心掛けてみてください。他の猫が同じ部屋にいないときであれば、その光景をみられることもありません。
もし、みられて嫉妬されたのならば同じようにその猫ともスキンシップを取ってあげましょう。「○○ばかり!」と、猫に思わせないようにすることが大切です。また、アピールしてくる猫にはちゃんと応えてあげましょう。飼い主が応えることで猫は安心し、ストレスによる攻撃はなくなるでしょう。
2. 猫への声かけは平等に
猫は飼い主の声をよく聴いています。話しかけてもいないのに、尻尾を動かして返事をするような仕草をすることもありますね。そのため、自分以外の他の猫を呼ぶ声もしっかりと聴いています。
ついつい、存在アピールの強い子や手のかかる子の名前を多く読んでしまいがちですが、実は他の猫は嫉妬しているかもしれません。名前を呼んだり「おはよう」などの挨拶をしたり、話しかけたりするのはどの猫も平等に行うようにしましょう。
3. 予防的に!喧嘩を起こさせない
上記で述べたように、猫の嫉妬心が喧嘩に発展することがあります。多頭飼いであれば、猫の独占欲を満たしてあげることは難しいです。そのため、たとえ嫉妬をしても喧嘩に移行しないような気配りをする必要があります。
たとえば、嫉妬されやすい猫と嫉妬しやすい猫の食事の時間や配置についてです。近い配置であれば、それだけ手が出しやすいということになります。時間をずらしたり、少し離してみたりと工夫すれば喧嘩を回避できることもあります。
また、トイレの個数は猫の数プラス1個です。少ないトイレの数であれば、トイレ以外の場所で済ませたり、猫同士が同じルートを通ることから接触も多くなります。個数と配置場所についても考えてみると良いかもしれませんね。
まとめ
今日のねこちゃんより:なつ&ゆず / ♂ / 3歳 / 雑種(ミックス) / 0kg
多頭飼いの猫の嫉妬は、どうしても避けられないことがあります。しかし、猫の嫉妬心に気づき出来る限りの気配りをすることで、それを軽減することはできます。大切なことは、平等に愛情を分け与えることです。
猫の性格により、反応がなく影が薄いと感じる子もなかにはいると思いますが、同じように声掛けとスキンシップをとるように心掛けましょう。また、避けられる喧嘩があることを知り、猫同士が過ごしやすい生活環境を考えてあげましょう。