猫が快適に感じる環境とは
人間もその場所にいて気持ちよく感じる環境というものがあり、自我があって考える能力を持っている猫も、当然に快適と感じる条件があります。これは猫の習性が大きく関係しているので、猫について知識が乏しい人は、まず猫の基本的な習性を知る必要があります。
猫は体毛で快適な気温が違う
猫には短毛種と長毛種がいますが、この毛の長さでどのような気温を好むのか判断できます。体毛の長さは自分の祖先が住んでいた場所を表していて、短毛種は暖かい場所であり、長毛種は寒い場所で生育するので体毛が長くなります。
まずは自分の猫が暑がりなのか寒がりなのか体毛で考え、毛の長さに応じた温度設定を提供しなければいけません。
猫の性格による騒音の感じ方
猫は警戒心が強い動物であり、警戒心が強いということは神経質だと言えます。そのため臆病な性格では少しの物音で酷く驚き、ストレスを溜めやすくなっています。
この神経質の度合いは猫によって異なり、あまりにストレスを溜めすぎると体調を崩したり、病気になる場合も十分にあるでしょう。猫でもMIXはその性格が把握しにくいので、飼い始めたらどのような性格を持っているのか、確認しておいて下さい。
性別による違い
人間でも性別が違えば性格が異なるように、猫も性別による違いがあります。簡単に説明するとオス猫はやんちゃで甘えん坊であり、メス猫はクールで少し距離を置いたような接し方をしてきます。ただオス猫の場合は去勢手術をしなければ、成猫になるにつれて単独行動を好むようになります。
個体差があるので当然に例外もいますが、基本となる性格は押さえていた方がいいでしょう。この性別による性格の違いは猫と接する時に役立ち、うまく性格を掴んで対応しなければ、猫にとってはストレスの溜まる飼い主ということになります。
猫が快適と感じない場合はわかるのか
飼い主が猫のために努力しても、実際に猫がどのように感じているのか、言葉を話さないのでわかりにくくなっています。猫は我慢強い傾向の場合が多く、その環境に不満を持っていても態度でなかなか示しません。そのためにストレスが蓄積されて問題行動を起こすようになり、そこでやっと飼い主が気付くというのが一般的です。この問題行動にはどのうなものがあるのでしょうか。
トイレ以外で用を足す
猫は一度でもトイレの場所を覚えたら、余程のことが無い限りトイレ以外で用を足さなくなります。しかしストレスが溜まるとトイレから排泄物がはみ出したり、トイレとは違う場所で用を足すようになります。
今まできちんとトイレで用を足していたのが急にうまくできないようになったら、ストレスが溜まっている可能性があります。
自分の体毛を抜く
猫は頻繁に体を舐めていますが、問題行動を起こすようになると、体を舐めている時に体毛を抜いてしまうことがあります。特に抜きやすいお腹の部分の体毛が無くなっていたら、皮膚病などの病気でないのであれば、ストレスによって自分で抜いた可能性が高くなります。
怒りっぽくなる
人間でもストレスが溜まるとイライラしますが、これは猫でも同じです。普段から怒りっぽい性格であれば別ですが、それまではあまり怒ることがなかったのに、常にイライラしたような状態になると、ストレスが溜まりだしている証拠です。
猫にストレスを溜めないようにするには
猫はそれまで生育していた環境を好むようになり、変化することをとても嫌います。また聴力や嗅覚が鋭いので、音や匂いにも敏感です。
気温に関しては人間が快適と感じれば猫も同じなので、寒い時期は自分で布団に潜り込んだりして暖を取れますが、夏場で飼い主が外出している時には、涼しくなるようにするための配慮が必要です。
まとめ
猫は一般的に言われているほど神経質ではありませんが、気が弱いのは確かです。そのために飼い主には大したことはないと思う音にも、過敏に反応することがあるため、猫と一緒に暮らす場合には、常に猫の立場になって考えることが大切です。