飼い主さんが先に亡くなると猫はどうなる?

飼い主さんが高齢だったり、怪我や病気により飼い猫よりも先に亡くなってしまったりした場合、残された飼い猫がどうなってしまうか、想像したことはありますか?
一緒に猫の世話をしてくれている家族や同居人がいる場合は、特に心配する必要はないかもしれません。しかし、一人暮らしをしていたり、残された猫の世話について誰にも相談していなかったりした場合、大切な愛猫が悲惨な結末を迎えてしまう可能性があります。
最悪の場合、飼い猫が餓死してしまうケースもある
一人暮らしをしている飼い主さんが孤独死をしてしまった場合、そのまま誰にも気づかれず、飼い猫が餓死してしまうケースも考えられます。最近では高齢者の孤独死も大きな問題になってきているので、孤独死をしないための工夫を日頃から考えておく必要があるでしょう。
家族が保健所に連れていってしまうケースも…
飼い主さんが亡くなったとすぐに周りに気づいてもらえたとしても、猫の引き取り手がなく、保健所に連れていかれるケースもあります。飼い猫は「飼い主さんの所有物」として扱われるので、飼い主さんが亡くなった場合、まず飼い主の家族のもとに猫が預けられることが一般的です。
しかし、家族のもとで猫の面倒を見ることができない場合、家族が保健所に連れていってしまう可能性もあるため、自分が亡くなった後の飼い猫の生活について、家族に相談しておくとよいでしょう。
前もって自分が死んだ後の飼い猫の生活について考えておこう

最悪のケースを避けたいのであれば、自分が亡くなった後の飼い猫の生活について、きちんと考えておく必要があります。具体的にどのような対策があるのか、いくつか紹介していきましょう。
家族や知人に飼い猫の世話をお願いしておく
家族や知人が猫好きで、猫を飼うことができる環境が整っている場合は、前もって自分の死後に猫の世話をしてほしいとお願いしておくとよいでしょう。お願いされた方も「将来的に猫を飼うことになるかもしれない」と意識できるため、万が一のことがあったときでも、スムーズに引き取りやすくなります。
引き取り手がいない場合は老猫ホームに依頼をするのも手
猫を引き取ってくれそうな人が周りにいないという場合は、飼い主さんが亡くなる前に老犬老猫ホームへ愛猫を預けるのもひとつの手です。
老犬老猫ホームとは、「飼い主自身が高齢になってしまったせいで面倒を見きれない」「飼い主さんが病気にかかってしまったせいで猫の世話が見れない」といったようなやむを得ない状況の時に、代わりにペットのお世話を引き継いでくれるサービスです。もちろん費用はかかりますが、愛猫が安心して暮らすことができるので、引き取り手がいない場合は、かなり頼れるサービスといえるでしょう。
ちなみに、一時的に預かってもらえる老猫ホームも多いので、入院している間だけ預けるといったこともできます。
孤独死しないための工夫を考えておく
そもそも、孤独死をしないように前もって考えておくことも必要です。高齢者の場合は、ペットと一緒に入れる老人ホームに入居することを検討するのもよいですし、それが難しい場合は定期的に誰かに家を訪ねてもらうように対策しておくのもおすすめです。
孤独死しないための対策を考えておけば、猫だけでなく、自分自身のためにもなるので、一度真剣に考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ

最期まで飼い猫を大事に育てるのが飼い主さんの責任ではありますが、飼い主さんが高齢になった場合や、飼い主さんが病気にかかってしまった場合、それが難しくなることもあると思います。
そのようなときは、自分の代わりに猫の世話をしてくれる人を探すように、あらかじめ手配しておくのが飼い主さんの務めといえるでしょう。