シンガポール出身の猫「シンガプーラ」
世界最小のイエネコ
シンガポールに、土着猫として生息していたノラ猫から、自然発生したのがシンガプーラです。シンガポールの猫であるシンガプーラが、一番有名であるのは体の大きさが「小さい」ということではないでしょうか?イエネコの中では世界最小の大きさです。
シンガプーラの語源
シンガポールの国立ミュージアムには、「シンガプーラ」の語源が展示されています。現在でこそシンガプーラは猫の名前になっていますが、1818年まではシンガプーラというのは国名で、「ライオンのまち」という意味だったそうです。
シンガプーラという国名が元になり、植民地時代や戦争時代をくぐり抜け、第二次大戦終了後に正式に自治国であるシンガポールとなりました。
シンガプーラ猫の歴史
今でこそ大変に可愛がられているシンガプーラですが、以前は下水溝を走り回るドブネズミのような扱いで、シンガポールでは邪魔者でした。シンガポールの雨の多さと日差しの強さは、動物には暮らしやすい環境です。
夜行性の猫であるシンガプーラは、シンガポールの暑さが和らぐ夕方から夜に活動しますが、日中は下水溝や木の下で眠っていました。そのようにシンガポールの下水溝(ドレイン)で生活をしていたシンガプーラの前身である、小さめの「ドレインキャット」を、1970年代にブリーダーが注目し、繁殖を始めました。
キャットショーで認められてから、今日に至るまで世界中で大人気のシンガプーラです。地元シンガポールでは、観光の広告塔になっているそうです。
シンガプーラの特徴
シンガプーラの大きさ
シンガポールの猫であるシンガプーラは小柄ですが、ずっしりと重く感じるようです。実際の体重はだいたい2〜4キロの中におさまります。大人になっても可愛らしいシンガプーラの子猫は、特に愛らしいそうです。
シンガプーラの被毛
シンガプーラの被毛は短く、体にはりつくようにぴったりと生えています。シンガポールの猫であるシンガプーラの被毛は、セピア・アグーティだけが認められています。アイボリーの全体色にブラウンのティッキングが見られ、顔と脚にはタビー(縞模様)が出ています。
シンガプーラのルックス
小さい体のシンガプーラですが、シンガポールの街や下水溝を走り回っていただけあり、大変に筋肉質です。画像からご覧いただけるでしょうか、耳は大きく目立っています。
顔の中で目の占める割合が多いのも特徴で、目の色はグリーン、カッパー、イエロー、ヘーゼルが認められます。尻尾の先が丸く全体は長いです。
シンガプーラの性格
甘えん坊
甘えん坊であるシンガプーラは、常に自分が注目をあびていたいようです。もちろん、このように可愛ければいつでも構ってしまいますよね。
頭が良い
好奇心が旺盛で遊ぶのが好きなシンガポールの猫ですが、鳴き声も小さく物覚えも良いので、マンション暮らしにも大丈夫です。
優しい
猫は全体的にそうですが、シンガポールの猫のシンガプーラも、人の気持ちには敏感で飼い主の気持ちに寄り添える猫です。
人好き
飼い主にの言うことには従順なシンガプーラです。飼い主への愛情が大きすぎて、他の動物や猫に嫉妬してしまうこともあるようです。
シンガプーラの飼い方
シンガポール出身のシンガプーラは、基本的には賢いので人間と暮らす上で困ることはないようです。シンガプーラは、約10〜30万円前後の価格で買うことができるようです。
寒さが苦手
暑いシンガポール出身の猫ですから寒さは苦手です。日本の冬には部屋の温度設定を高くしましょう。
猫用のコタツやホットカーペットも用意すると良いでしょう。
留守番が苦手
人と関わることが大好きなシンガポールの猫です。あまりシンガプーラと遊ぶことができないときは、キャットシッターにお願いする方がよいでしょう。ストレスを溜めてしまい、脱毛したり、食欲不振になったり寿命を縮めてしまいます。
遺伝性の病気には注意
シンガプーラの遺伝的病気として、血液や心臓には注意が必要です。運動量が減ったり食欲が落ちたりする、多飲多尿が見られるときには、すぐに病院を受診してください。
まとめ
シンガポールの猫と言えば「シンガプーラ」性格や特徴、飼い方までについてお伝えいたしました。
人間は「大きい」も「小さい」も気になるものです。猫は犬と違い、種類によって大きさや形にほとんど違いはありませんよね。その中でも小ささが大変に特徴的というのは、画期的なルックスなのでしょう。
シンガポールにご旅行の際は、是非ともシンガプーラに会ってきてくださいね。